デミオから異音がする件 その2

前回までのあらすじ


デミオを買って半年後、異音がする。
ディーラーに相談。

『それ、仕様なんですよー』

「ええー！デミオから発する異音は仕様だって言うのかい！」(Vo.マスオさん)


仕様と言われて1ヶ月経ちました。
その後、結局は異音に我慢出来ず再度相談。

「仕様っていうのは分かりましたけど、
　この耳障りな音はどうにかならないんでしょうか…(震え声)」

その時、私は少し涙声だったと思います。
思えば前回の日産ディーラーに酷い目に遭わされた事件の再来を危惧していたのかもしれません。何の解決もせずクレーマー扱いされるのは本当に恐いし、信頼していたディーラーに不信を抱くのは辛いものです。

っと言うわけで今回はじっくり見てもらうことにしました。
前回は口頭で症状を伝え、オイル交換のついでに見てもらう感じだったので説明も徹底的にします。整備士の方と一緒に乗って症状を見てもらいます。だか、ここで気を付けないといけないのが当日である。

見てもらう時に限って症状が出ないことは多々あります。
そうなると大抵「……問題無いみたいですね」と何となくで解決させられるのである。

目の前で起こらなければ、こっちの発言に対して調査してくれない。
メーカーにとって大切なのは解決することではなく回避することなのです。
(たった1台の不具合でもリコールになったら大変だから)

車に限らず同じ経験をされる方は沢山いると思います。

なので当日は異音が出る条件まで車を走らす。
車が暖まったらエアコンを付け、音がすることを確認。
何度も確認し絶妙のタイミングで入店！

そして整備士の方を乗せて
「この音ですか」
「ええ！この音です！！」

しっかり音を聞かせることに成功しました。
原因を見るため私は店内で待つことに……

……長かった(感涙)

いや、本当に嬉しい。

私って結構多いんですよ。
家電だったりアパート関係でも、こっちは悪くないのに、しかも腰低く対応してるのにクレーマー扱いされて泣いた日々……。今回ははっきりと症状出てるし、何より新車だし、こっちに非は全くない！！！


-2時間後-


『確認は終了しました。それで、確認をしたいんですけど、
　また一緒に乗ってもらっていいですかね』

「……？…あ、はい」

『気になる音はこれでしたよね。
　で、この音ですが、私は後ろから聞こえるんですよね。』

「……え？(最初に一緒に確認したのに？)」

『それでですね、音が鳴る辺りってガソリンタンクがあるんですよ
　おそらくガソリンがタンクに当たる音ですね。
　アイドリングストップ中に聞こえるのは、
　その間は静かだから聞こえてしまう…ってことでしょうね。』

「え…と…つまり音は？」

『惇兄さん申し訳ないですけど、
　これって仕様でして仕方ないんですよ。』

（この前と言ってること変わってるがな…）
（でも専門家の言ってることだしな………）


「なるほど…分かりました」(馬鹿)


その後、釈然と月日が流れました。
そして後輩である友人とドライブをして、その経緯を説明すると後輩は言い切った。

「先輩……これ、どう聞いても前から音がしますけど？」

「それとアイドリングが静かだから音が聞こえるって言ったんですよね？
　これ、アイドリングストップ中しか聞こえていませんよ。」


………俺…なにやってんだろ…


私の中でディーラー(整備士含む)は、危険回避のためにすっとぼける体質がある印象です。もちろん全員が全員そうじゃないとは思いますが、私の中の印象はそうです。そして、今回の私の担当はどの程度に感じたかと言うと…


純度100%やな


-戦いは続く-



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・デミオから異音がする件　その1
・デミオから異音がする件　その3
デミオから異音がする件　～エピローグ～


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著者:　柴村仁
初版:　2010年3月25日
種類:  ミステリー
5段階評価:　5・・・また騙された(笑)


気鋭のアーティスト・布施正道。

奇才で知られる芸術家の彼には“いわく”があった。
彼の描く絵には独特な赤色が使われており、
その赤は人の血を使用しているとか…。

だが、俺にとってそんな事は関係ない。
確かに気味が悪いが、重要なことはそこではない。どうしても確認しなくてはならないことがあるのだ。そのために布施正道のアトリエがある、このなんとも疲れた村にやってきたのだ。

問題はふたつ

まず数時間バイクを飛ばし来てはみたものの、
正直何をどうしていいか全く分からないこと。

そして同じく布施正道に会いに来ていた、同じ大学の由良彼方。
こいつが一体何を企んでいるかだ。

ただ、俺には怪しみながらも由良に巻きこまれる術しかなく、
そして不本意にもそれが解決に向けて突き進んでるように思えた…。


うーん、感想が書きにくい(苦笑)
少しのネタバレもしたくないっていうか、全く事前情報を入れずに読んでもらいたい。
前作も非常に面白かったが今巻も期待は裏切らない。最高に面白かった！

まず2部構成になってるのは前作と変わらないのだが、これまた素晴らしい出来なのだ。前作と違って直接的に繋がってるわけではないのだが、どっちかが欠けていたら一つの作品に成りえないのは変わらない。

1部は美大生・ハルが、ある画家を捜して由良と出会う物語。前半こそ物足りなく感じるけれども
最後の展開で驚きの連続。2部は切なくも不気味で切ない女子の恋物語。

どっちかを読んでから、どっちかを読むと違う視点で見ることが出来る。
2度読みしてこその作品です。

私としては特に1部が好き。
由良に振り回されるも、どこかサバサバした諦めを見せる様子に、
どこか良いコンビになれる気がしました＾＾；

また、前作とも繋がりがあったのは良かったと思う。由良が事件の後はどんな様子だったのか、あの少女の父親の本心とはなんだったのか。どんな物語も“その後”が気になったりします。それを程良い具合で感じ取ることが出来ました。

青に拘り続ける由良彼方は前回の事件で何かを見いだしたのだろうか…。
まだ何かを追いかけ続けているのだろうか…。

どこか吹っ切れた様子ではあったけど切ない。
本当に、あの事件は思い起こすたびに胸くそが悪くなる。

それにしても由良って奴はとことん“人間”が好きなんだと思う。
好きだから人となりが理解できて、だからこそ掌で踊らせられるんだろうね。

さて、この作品はもう少し続くみたいです。
次はどっちの由良が登場するんでしょうね(笑)



＜＜関連記事＞＞

・ 評論（書籍）　プシュケの涙


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デミオから異音がする件 その1

マツダの『デミオSKYACTIV』を新車で買って1年経ちました。
そして現在、原因不明の異音に悩み、戦った出来事を文章に残そうと思います。

あまり面白い文章にはしません。
悔しい思い出ですし、同じ境遇になった人への情報交換になればと思います。

良くも悪くも同じ目にあった方はコメントか、
恥ずかしかったらweb拍手に匿名でもいいから書いてもらいたい。

さて、私がデミオデミオを買ったのは燃費の良さであり、
何よりディーラーの感じがとても良かったからである。

半ば衝動買いに近かったんですが、後悔は無かったです。
アフターサービスも良さそうだし、親身だし、愛想も良いし、情熱的だ。

前回の日産車の時はディーラーに酷い目に遭わされたんで、
今回は良い出会いが出来たと実感してました。

注）日産がってのは無いみたいで、やっぱりどの会社でも酷いディーラーと良いディーラーは居るみたいですね。

買ったときの満足感！
音か静か！
燃費が良い！

やっぱりディーラーが良いと気分も良いよね♪　（……カッ）
電話やはがきで様子を聞いてくるのも好印象だし♪　（……カッ）
何かあったら凄く良い対応をしてくれそうだ（……カッ）
いやー良い買い物をした！　（……カッ）

父さん、異音を感じます……

違和感は買って半年経った辺りからです。
どうもエアコンをかけてのアイドリングストップ中に異音が発するようである。

いや、普通に気になってきた…(汗)
どこか故障をしたんだろうか？

直ぐに電話をしてディーラーに直接言って、
整備の人に見てもらいました。

その時の対応はやっぱり良かった。
笑顔と低い姿勢と丁寧な対応で安心感がありました。

しばらく談話してたら整備の方が戻ってきました。

『ちょっと…分からなかったんですが…
　エアコン中にってことはエアコンのギアが切り替わる時になる音だと思います。
　これって仕様でして仕方ないんですよ。　』

「え？そうなんですか？」

何となく釈然としないながらも、
専門家の言うことを否定するわけにもいかず帰宅。

異音も気にならない程度だしな。 （……カッ）
買ったばかりでクレーマー扱いになって仲が悪くなるのも後味悪い。 （……カッ…カッ）
まあしばらく様子を見るってことで（……カッカカッカッカカッカカカッカ）

うるせーーーー！！！

音が段々大きくて、間隔も短くなってきてるし大丈夫なの！？
通勤で往復2時間弱乗ってて耳障りが非常に良くない！

はぁ、しょうがない。
音が鳴るのは仕様とはいってもこれは酷い。
何とかならないか相談してみよう。

………

…

ええ、この時、私は甘く見ていたんです。
これから先、長い戦いが待っていた。


-続く-



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・　デミオから異音がする件　その2
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・　デミオから異音がする件　～エピローグ～


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評論（漫画） ライアー×ライアー 3巻

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弟・透の女癖を治すため女子高生に扮して近づいた湊。
しかし透は、湊が変装した女子高生・みなに本気で恋をしてしまう。

振ろう振ろうとしつつも情が湧いてしまった湊。
振り切るためにサークル仲間の烏丸と付き合うも、結局は透を振り切れなかった。

クリスマスの夜、湊は遂に烏丸を振ってしまう。
走り出した先は透のアパート。

自分でも先が読めないまま迷走する湊。
この恋(？)の行方はどこまで行くのだろう…。


もう随分前に発売されましたが3巻の感想です。

1巻では多くのブログが「これは凄い面白い！」って言ってたのに、
2巻以降は本当に静かになりました(失笑)ええ、私もその一人です。

まあ、1巻だけ騒がれる作品は多いんですよ。

色んな人に読ませて感想を聞いたけど、どうも女性受けはよろしくない。
主な理由は主人公・湊の行動に共感出来なくて、逆に腹が立つらしい。

分かる！！

何か色々いいわけしてるけど、凄く良い奴な烏丸を振り回してる時点で最悪である。お前は一体何がしたいのか…っとね。弟を正したいとか言ってたけど、嫌悪感を示してたのは自分だけで、透自身は周囲に迷惑をかけていなかったのである。

そもそも潔癖性の原因を透のせいにしていたけど、
弟が女癖が悪いことで潔癖性になったってのが現実味が無い。
もともとの素質だったんじゃないの？

挙げ句、烏丸と付き合ってクリスマスで振って…。
そして今巻である。

ついに透が体の関係を迫ってきたのだが、
湊は恐るべき嘘発言をするのだった。

 

-「カトリックだから何にもさせねーぞ」発言-


ぶっちゃけありえない！！

しかもキスは許して「はぁはぁ」言ってるなんて実にけしからん！


-「キスだけで…」-
何かしたいのか全く理解できない！恋人になりたいんならなれよ！違うなら烏丸と付き合えよ！キスだけ許してディープは慣れてないから、それだけで興奮してしまって緊張と相まって悩ましい姿を見せて男を惑わしてけしからん！実にけしからんふぅ……

結局、進展があったようで全く無かった3巻ですが、
烏丸に“みなバージョン”を目撃され、次巻では遂に何かが動きそうです。
期待していこうと思います！


……あれ、4巻もう出てるの(汗)？


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・評論（漫画）　ライアー×ライアー　1巻
・評論（漫画）　ライアー×ライアー　2巻

評論（映画） コクリコ坂から

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製作：　2011年度作品/日本映画
興行収入： 44.6億円
ジャンル:　恋愛（アニメ）
5段階評価:　2・・・期待しないで見れば


久しぶりに映画の感想を書こうと思う。
感想は書いてないけど見てはいるんですよ。

ただ感想を書く気にはならなかったんですよね。
どうも最近の映画ってエンターテイメントよりも“商業的な臭い”を感じるんですよねぇ…(特に邦画)

さて、今回は宮崎吾朗監督による第2作目「コクリコ坂から」の感想です。

まず、“あらすじ”を書くのが非常に難しい。
失礼な言い方かもしれないが内容が薄っぺらいことに気が付いた。
大きく分けると二つの軸で物語は進むのだが……

1. 高校の文化部部室棟「カルチェラタン」の取り壊しの反対運動
2. 主人公二人の恋物語(もしかして兄妹！？)

これが乱暴な感じなんだよなぁ…。
いきなり問題提示させられて、全ての問題が実にあっさり解決する。
この作品の軸ってなんだろうって気分になってきます。

何かすかすかで緊張感が続かないから意外と飽きる。
見ている人を5周ほど置いていってしまってる。

そもそも最初から説明無しにどんどん進んで、誰がどういった立ち位置なのか全く理解できないから困る。
いきなり第2話や第3話から見させられてる感覚なのだ。また、

随所に“面白い見所”を散りばめてるけど何かチグハグである。
どうもこの監督は見る人を置いてく傾向が強い。

あと、声優を完璧に俳優起用にしてるのもマイナス。
半分くらいの人は滑舌が悪くて聞き取りずらい。
特に風間の父親は声は良いけど滑舌が酷い(汗)

登場人物はかなり多いんだけどさ、
無意味なんだよね。

例えば「耳を澄ませば」「おもいでぽろぽろ」とかも時代設定は一緒じゃん？
んで、登場人部は少くても完璧に役目って物が存在しており物語を彩ってるのだ。

では、この作品はどうだろう。
特に主人公の妹などは前半沢山登場するも後半退場。
居る意味なんて無い。

昔と違って金があるからなんだろうけどさ、
キャスト減らさない？要らないよ、こんなに…。

まあ、ゲド戦記のせいで良く見える人もいるかもしれません。
確かに悪くないです。でも絶対に良い作品じゃないです。

ノスタルジーとして昭和初期を楽しむにはいいんじゃないでしょうか。

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評論（書籍） 我が運命導け魔剣―魔術士オーフェンはぐれ旅

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著者:　秋田禎信、　イラスト： 草河遊也
初版:　1999年4月25日
種類:  ファンタジー
5段階評価:　4・・・新章へと繋がる序章


花の都・ナッシュウォーター
前回の騒ぎの後、オーフェンらはここに滞在していた。

既に2週間、
クリーオウはともかく、マジクは露骨に退屈している様だった。

「でもなぁ」

アザリーがどこにいるのか分かるわけでもなし。
正直、次にどこへ行くか決めかねていた。

もう少し滞在するか、王都へ近づくか。

しかし悩みは直ぐに無用となるのだった。
クリーオウが都を2分する剣術道場の抗争に巻き込まれる。

気になったのは片方の筆頭である男。

「まさかな…」

見かけた姿は、よく知るかつてのクラスメイトの……


前回の番外編を経て新章がいよいよ動き出す。
今まで名前は出てきていたけど登場していなかったレッドドラゴン種族やらなにやら。
とにかく胸を熱くする展開の序章です。

そう、序章なのだ。

今までと違い1巻に一人のヒロインとかの登場人物はいなくて、
今巻の人物は全員が重要な何かを抱いている。なので今後も最後まで活躍する。

これが自分的には良かったり悪かったり……。
毎回、魅力的な人が出てきた1部が好きだったんですよね。

まあ繋がってるひとつの長編も好きですが、
設定大好き作者の作品って長編だと一読じゃ理解しきれなかったりするんですよ。

今回再読して随分と台詞回しに伏線があったのは分かったけど、みんながフリークダイヤモンドに固執してたのはやっぱりいまいち分からなかった。天人遺産だったら他にも多くある。なのに、あえてそれをレッド・ドラゴンやらコルゴンやらが遠回しに狙ってるのはなんなんだろうね。

さて、第1部ではマジクの成長で、第2部はクリーオウの葛藤である。

17歳の少女にしては人間離れした動きをみせるクリーオウも、オーフェンの生きる世界で見たら弱い人間の一人に変わらない。そんな一見を見た気がします。今までは結局レキの力で繋いできただけで、魔術士やドラゴン種族と同等にやれるわけじゃない。そんな弱さが今巻の後半に現れ、第2部の鬱展開へと繋がるんだよなぁ…。

とにかく後半に入ってからの伏線の散りばめ方が半端ないです。

今巻は中盤まで物足りないのに次巻への楽しみが半端なくて、
結局読了後は妙な満足感で満たされてしまいます。ずるい（笑）

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