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天国までの百マイル (朝日文庫)
浅田 次郎
朝日新聞社
売り上げランキング: 7358
 
おすすめ度の平均: 4.5
5 女の根源として。マリになれるか
4 160kmの挑戦
5 素直に涙が流れます
4 よかった。
2 よくありがち
 


 中年男城所安男は今まさに人生のどん底にあった。バブルの崩壊で会社も金も妻子も失った。自分には何も無い、そこでマリと出会い『無償の愛』に気付く。城所安男は心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医の居るサン・マルコ病院までの百マイルを駆ける!


この本の重要人物はなんと言ってもマリの存在である。彼女が居なければ、安男はずっと腐ったままだったんでしょうね(失笑)。しかし、この本の重要人物はマリだけでは無い!兄弟達はまあ置いておいて、百マイルの旅に携わる人達は皆『無償の愛』を持っています。彼らに出会い安男は成長していくのです。

とにかく泣いた!しかし、拍子抜けだったのは百マイルの旅は話的にはかなり短かかった事。最初の旅に出るまでの葛藤と、最後の方の病院に辿り着いてからが話の主なのである。良い話でかなり泣けるのだが、個人的には前編・後編に分けて旅の話を長くしても良かったと思った。まあ、贅沢な考えかな(汗)?




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真説 新選組 (学研M文庫)
真説 新選組 (学研M文庫)
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山村 竜也
学習研究社
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著者: 山村竜也
初版: 2001年 8月13日 
種類: 歴史
5段階評価: 5・・・新撰組入門書にぴったり!



新撰組大好きだ!!

熱い!熱いよ!!最後まで徳川に尽くすその精神!最強の剣客集団!!男だったらこれに燃えなきゃ嘘でしょ!?

新撰組に興味を持った自分が、話では無く解説で読みたいと思い探し当てた本です。かなり分かりやすく人物達や物事を解説していてとても読みやすく、新撰組についてかなり理解する事が出来ました。

しかし、読めば読む程新撰組は内部紛争が多かったのですね~。新撰組が一番戦ったのは自分達の仲間だったんじゃないかと思いました(汗)

後、美男五人集って・・・(汗)。新撰組っと言う物は一部では男×男な世界ですが・・・史実でも男色が流行していたってのも驚きだ。局長である近藤勇もさぞ悩み苦労した事でしょう(笑)

とにかく自分的にはとても参考になった本です。新撰組の結成から終わり、そして秘話まで分かり満足度100%です!新撰組に興味を持っている方は是非読んでください!そういえば、新撰組と新選組はどっちが正しいんでしょうね?



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著者: 村上 春樹
初版: 昭和63年 10月5日 
種類: サスペンス・ファンタジー
5段階評価: 5・・・読み応え抜群!

 

 しかし、この人の本はつくづく凄いと思う。本を書く前からきっとこの人はその『世界』が出来てるんじゃないだろうか?とにかく壮大な物語だった。まず、この本はふたつの物語からなっています。『世界の終わり』『ハードボイルド・ワンダーランド』このふたつの物語、全く接点が無いようですが後半に入るにつれて接点を持っていき、最後に繋がる所は思わず溜息が出ました。とりあえずそれぞれの評論を

ハードボイルド・ワンダーランド
 平凡な計算士だった主人公。しかし、とある老人から仕事を頼まれ、一角獣の頭蓋骨を貰ったことにより事件に巻き込まれてしまう。記号士たち、"やみくろ"に命を狙われつつももう一度老人と出会った主人公は、自分が事件の重要人物であると共にもうすぐ"世界の終わり"が訪れる事を知らされる。

マトリックスを見ているような感覚で読ませていただきました。
ただひたすら哀れな主人公が意外にものんびりした考えをお持ちで笑えた。

この主人公は頭は良いけど馬鹿だよね(失笑)

自分がどんな危機にとらわれても日常生活の疑問点を思い浮かべるのはなんとも大物な人間である。
後、良く音楽の名前が出てたのは(「私はただ~~を聞いて」など)村上春樹らしさの出てた話である証拠。この音楽を聴きながら村上さんはこの場面を書いたのかな?など、想像するのも村上ファンなら一興だろう。


世界の終わり
  主人公はある街に辿り着いた。今までの記憶は無い。自分は誰なのか?どこから来たのかも分からず。主人公は街に入り、門番に"影"を剥がされてしまう。そして、街に入りその異様さに気付き"影"と相談し街から抜け出す計画を立てる。しかし、主人公は感じ始めていた。この不自然さで完全な自然を作り出すこの街を気に入り始めている事を。

どっちかと言うとこっちの話の方が好きです。
幻想世界に弱いんですかね~。よく思いつくもんだ。

特に"影"が言葉を話す生きてる者として書かれてるのが斬新だ。
この世界では影が人間の"心"として書かれてます。

影は常に人と共にあり、記憶や経験をしてきて、その影を無くして初めて人は"心"つまり"気持ち"を無くしてしまうと言いたいのだと思います。主人公の最後の選択は正しいと私は思ってます。主人公は"外"の世界をとても退屈でつまらないと思っていました。そしてこの街は主人公が望んだ形。だったらそこで平和に過ごすのは決して悪い形ではないんじゃないかな?


まとめ
とにかく読め!損はしません。ノルウェイの森で難しいと感じた人もこれなら大丈夫なはずです。上下巻ありますがサクッと読めますよ。




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・ 評論(書籍) ノルウェイの森

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白い犬とワルツを (新潮文庫)
テリー ケイ
新潮社
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著者: テリー・ケイ
初版: 平成10年3月1日
種類:   ヒューマンドラマ 
5段階評価: 5・・・家族愛に満ちた作品



 老人サムは妻に先立たれたばかりだった。自分達の子供達や手伝い人ニーリーの心遣いにより、退屈な日々は無いものの寂しさは在った。そんなサムの前に一匹の白い犬が現れた。サムはその白い犬と交流を深めていくうちに、この犬がかけがえの無いものになっていった。

しかし不思議な事に、この犬は子供達やニーリーには決して見えなかった。周りがサムを怪しむ中、サムは全く気にせず犬との交流を深めていった。そして、ある日、ついにこの白い犬が子供達にも見える日が訪れた。そして、奇跡が起こり始める・・・。


まず、老人サムの心の表れ方が非常に丁寧に書かれている。読んでいるこっちの方が痛くなる位、サムが妻を愛していた事が分かり、泣きそうになる場面が多々ある。また、子供達、ニーリー、そして町全体が老人サムを愛している様が読んでいてとても心地よかった。特に末っ子のジェイムズとサムとの交流は特別な物に感じられ。「ああ、ジェイムズは本当にサムが好きなんだな~」っとじ~んとさせられました。
 
ラストのクライマックスのサムが旅立つ場面は本当に泣けます!全体的にほのぼのとしているので、苦手な方もい居るかも知れませんが、読書の好きな人はこういったしみじみとした話はきっと好きなはず。痛く、悲しくも心温まる大人の童話、是非皆さんも読んでください!
 
ちなみに、この本はアメリカで1993年、日本でも1995年に実写で放映されてます。どちらも好評なようですが、日本の方は少し不評なようです。犬とワルツを踊る場面が原作ではサムの歩行器に犬が前足を乗せ、老人が動く事でまるでワルツを踊ってるように表現してますが、日本の方は犬の前足をつかみ無理やり踊ってる感があるようです。興味のある方はこちらもどうぞ。

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男性
自己紹介:
文書を書くことが好きな暇人。旅をこよなく愛する放浪者。たまに音楽が作りたくなり挫折している自称芸術家。
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