評論（映画） オズ はじまりの戦い

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製作： 2013年度作品/アメリカ映画
ジャンル:　ファンタジー
5段階評価: 3・・・場面場面への“繋げかた”が間延びを感じる！


カンザス・サーカス団のオズ(ジェームズ・フランコ)はその一員の奇術師として魔法を披露していた。と言っても、大した技術があるわけではなく、サクラを使った手品で人々を騙す程度のマジックである。人気も収入もいまいちで女癖も悪い、いわゆる惰性な日々を暮らしていた。

ある日、オズは同じサーカス団の男に追われ咄嗟に気球に乗り込むのだが、
偶然そこに現れた竜巻に巻き込まれてしまう。

気が付けば不思議な場所に着いていた。

見たこともない風景。
聞いたこともない常識。

「魔法の国・オズ」

その国は悪い魔女に支配され、人々は恐怖に陥いっていた。
たまたま伝説の魔法使いと同じ名前だったオズは救世主としてもてはやされ、本人も財宝と名声に目が眩み否定しなかった。魔女討伐の依頼を受けたオズは共に歩む仲間と出会い、ただの人間として魔女へと挑むことになるのだった。


久しぶりに映画館に行きましたよ。
結論としては面白いし映画館で見るべき映画だったけど普通です。

敵の立ち位置も主人公達の立ち位置も分かりやすく、
次に起きる展開も分かりやすい。ストーリーは“並”です。

ただ映像は素晴らしかった。
冒頭の色のない映像から、オズの国に入った途端のカラフルな目を見張る色彩は一見の価値はあったと思います。動植物全てが見たこともないものばかりで、誰でもワクワクする瞬間になるはずです。最初だけなのが惜しい。

世界観は元々素晴らしいものを使ってるんだから、
もっと活かしても良かったろうに…。

展開も惰性になりがちに…。
台詞がとにかく多くて「盛り上がってきた？」と思ったら台詞をだらだらだらだら。悪い魔女が突然エメラルドシティに現れたときも「ついに！？」と身を乗り出したのに、糞長い台詞と高笑いを残して去って行くのみ。おい！戦えよ！！

そしていざ、最終決戦が始まったと思ったら終わってたみたいな(汗)

オズの性格もなぁ…。
正直に酷い奴ですよ、この男。

結果オーライで正義の味方にはなったけど、
オズ自身に非があった部分は結構あったんでモヤモヤする場面はあった。

でもまあ、映像の綺麗さはそれを補って余ったと思うし、
何よりキャラクターが可愛くて、ギャグも面白かった(少々くどかったけど)

時間とお金があれば見に行っても良いんじゃないでしょうか？



そういえば、冒頭でオズは同じサーカス団の男に追われていましたけど、
何で追われていたんでしょうね？

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評論（映画） アビス

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製作    : 1989年度作品/アメリカ映画
ジャンル: SF
5段階評価: 4・・・後半はびっくり(失笑)


アメリカの潜水艦が突如制御不能に陥った。
見知らぬ物体をレーダーが感知して、それを追っている最中だった。

電力が全て落ち、戻ったときには既に崖に衝突するしかない。
しかし、見た者は見たはずだ。深海に存在した光り輝く物体を。

誰かに伝える術もなく、ただ潜水艦は沈んでいく。

事故現場の近くに居た石油掘削基地のチームが、その潜水艦の探索を命じられたのは直ぐだった。
海軍ダイバーチーム“SEAL”との共同での指令が下される。だが彼らは何か別の物に意識をし、怯え、チームに壁を作る。それは不信感として形を成していく。

「奴らは何かを隠している」

「沈没した潜水艦には何があるのか」

給料3倍の言葉で発起したチームだったが、早くも後悔の念が強くなっていく。


いいですねー、深海にはロマンがあります。
深海魚とか動画で見るのは大好きなんですよ。

宇宙と同じくらい未開の部分が多い空間。
きっと人知を越えた生物が存在していても可笑しくないと考えています。

さて映画についてですが、
私は何時の時代の作品か知らずに見ました。かなり昔の作品だったんですね。
当時CGを映画に取り入れた作品は、これが初めてらしく技術の高さに驚かされます。

また深海の閉鎖間をうまく利用し、人間関係で緊迫感を表現しています。
その中で深海に潜む未知との出会いで興奮は最高潮に！

それだけに最後の展開は賛否分かれそうです。
最初からメッセージ性が強かったら良かったんですが突然ですからね。

まあ確かに原発はだめですし、人間は反省しなければいけません。
しかし、この作品を見て共鳴する人は居るのだろうか？

おそらく、この作品を鑑賞する人はドキドキ感を期待してるはず。
もし後半の展開が一番重要な部分だとしたら、監督の意図が通じたかは疑問です。

 

評論（映画） キングダム・オブ・ヘブン

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製作    : 2005年度作品/アメリカ映画
ジャンル: スペクタクル/ヒューマンドラマ
5段階評価: 3・・・壮大だが普通の映画かな？

時代は12世紀、場所はフランス、舞台はエルサレムである。
鍛冶屋であるバリハンは妻を失い悲しみに打ちひしがれていた。彼は深い悲しみに捕らわれ、生きる希望を見失ってしまっていた。そこに数奇な運命がバリハンに訪れ始める。
 

彼の町に一人の騎士が訪れる。
その騎士は十字軍であり、そしてバリハンの父親であることを告白する。
そして、バリハンに共に十字軍の騎士としてエルサレムへと誘うのだった。

非常に考えさせられる作品である。
このエルサレムと言う地は今でも争いが絶えない場所なのである。

3つの宗教が盛んな悲劇の舞台。
その場所で、やはり多くの悩みと戦いながらも信念を決して曲げない主人公は格好良かった。主演がオーランドブルームってのも大きいと思う。本当に存在感のある役者さんだよね。眼差しが優しいだけではなく、とても力強いのだ。ただのイケメンとは違いますな。
 

また、言葉の重みもひと味違う。
主人公が問う言葉
 

「エルサレムの価値とは？」
 

に対し
 

「無だ。だが、全てだ」
 

は本当に深い言葉だと思います。
 

何も無いから争いが始まる。
全てがあるから争いが起こる。
 

結局は何を信じたらよいのか。
それは随所にバリハンが語る言葉が表していると思います。
 

テーマが重く、心に残りますが、人間模様には少し納得が出来ない部分もありました。
特に王の妹のシビラはどうなんでしょうね～(汗)
 

某ゲームのヒロインの様な憤りを感じましたよ、私は。
芯が無いんですよね。結局は誰のためでもない自己満足に走ってる女性に思えました。
 

一番盛り上がる戦闘シーンですが、長い作品の中でも後半の後半です。
少し物足りませんが作品自体は歴史物ですし、こんなもんかもしれませんね。
 

ずば抜けて凄い部分は少ないですが、決して詰まらない作品ではなかったです。
何か見たくて、何も思い浮かばなかったら見てみてはどうでしょうか。
 

評論（映画） 硫黄島からの手紙

製作： 2006年度作品/アメリカ映画
ジャンル:　戦争
5段階評価:　4・・・ドンパチ映画じゃありません

1944年6月。第2次世界大戦は佳境となっていた。アメリカは大日本帝国との戦闘を終結させるべく、日本本土空襲の為の理想的な中間基地として硫黄島の攻略を急ぐ。 日本軍は徹底した持久戦を構えているのに対し、アメリカは5日間で攻略を目標としていた。 これは、そのアメリカから硫黄島を35日間守り抜いた日本人達の物語である。 全体の映像は暗く、会話シーンも多く哀愁を漂わせる。これにアクション映画のような迫力ある場面を求めてはいけないだろう。あくまで“訴える作品”なのだ。だから終始言葉の重さを感じて欲しい。戦争の悲しさを知って欲しい。ドキュメンタリー映画ではないんで、少しのフィクションは許して見るべきでしょう。 まず、栗林忠道陸軍中将の拳銃の時点で渡辺謙が考えたオリジナルである。 栗林やバロン西こと西竹一陸軍中佐の最後は現在も分かってないのである。 ここはそれらを踏まえて考えるのが、この作品を見るために必要なことでしょう。 まず、戦争が一種の“熱”であることを主人公である西郷（二宮和也）と伊東中尉（中村獅童）を比較して表現している所に注目したい。誰もが奥底で望んでいる生きたいと言う感情を最初から持っていた西郷。それに対して伊藤中尉は叱咤し暴力を働く。しかし爆弾を抱えて敵の戦車を待つ内に、その熱が冷めてしまい結局はアメリカに投降してしまう。これも戦争の怖さを示すひとつの場面である。 俳優は日本人ですが、製作はアメリカ、ハリウッドが行ってます。なので生まれる矛盾もありますが、日本人が作る綺麗な作品よりも悲壮が出てて良かったと思います。最後のシーンも、日本人が作ったならきっと手紙は誰かに届いていただろう。しかし、ここは届かない。それが実に良いと思います。決して思い人には届かなかった。でもその悲しみは確実に届いてる。 リアリティとかそんなんじゃない。 ただ戦争の悲しみをこの作品を通して感じてください。

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評論（映画） オールド・ルーキー

製作：2002年度作品/アメリカ映画
ジャンル:　ヒューマンドラマ
5段階評価:　5・・・後半はもう泣きっぱなし

　ジム・モリス（デニス・クエイド）は少年の頃から野球選手になるのが夢だった。しかし、父の関係上なかなか定住出来ず、チームにも入れずにいた。そして腕に怪我をおって、野球人生を諦めた。しかし、35歳のある日、野球チームのコーチを務めていたモリスはフトした事でボールを投げる事になった。そして、その球の速さに誰もが驚いた。その速さは150km/sを超えていたのだ。


この映画の特徴として、『光』の使い方がうまいです。特に夕焼けの光はどれも幻想的でこのヒューマンドラマを盛り上げてくれてます。他にもラストの球状の光も効果的。壮大なメジャーリーグに来たんだ・・・っとモリスが感嘆する場面。見てるこっちも息を飲んでしまいます。

見所はラストの父と子の会話。今までのわだかまりの解消を言葉ではなく、表情で表しています。にこにこ笑顔ではなくフッとした笑顔が印象的でした。ここだけではなくこの映画は出演してる人全てが自然な演技をしてるので、なんの違和感なく見る事が出来ました。

この映画は実際にあった事を基に作られた映画です。35歳から夢を追う人生。そんな人生も良いな～って思いました。

評論（映画） オーシャンズ11

製作：2001年度作品/アメリカ映画
ジャンル:　サスペンス
5段階評価:　2・・・良くも悪くも普通

　俳優が豪華です！豪華・・・豪華なんだけどな～。もったいない！面白いって言う人もいましたが、自分的には正直つまらなかったです。

ストーリーすら曖昧にしか思い出せません。後半までスピーディーに事が進むんで気を少しでも緩むとあっという間に置いていかれるので、もう少し落ち着いて見たかったのが正直な意見です。

最初から最後まで緊張感がまったく無いのも困った物。やってることは壮大なんだが、なんのミスもなくすべてが順調に事が運びグットエンド・・・これで？って言いたくなりました。

世間では人気作品でシリーズ化されていますが、続編を見るかは悩むところです（汗）