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製作: 2006年度作品/アメリカ映画
ジャンル: 戦争
5段階評価: 4・・・ドンパチ映画じゃありません



 1944年6月。第2次世界大戦は佳境となっていた。アメリカは大日本帝国との戦闘を終結させるべく、日本本土空襲の為の理想的な中間基地として硫黄島の攻略を急ぐ。

日本軍は徹底した持久戦を構えているのに対し、アメリカは5日間で攻略を目標としていた。
これは、そのアメリカから硫黄島を35日間守り抜いた日本人達の物語である。


全体の映像は暗く、会話シーンも多く哀愁を漂わせる。これにアクション映画のような迫力ある場面を求めてはいけないだろう。あくまで“訴える作品”なのだ。だから終始言葉の重さを感じて欲しい。戦争の悲しさを知って欲しい。ドキュメンタリー映画ではないんで、少しのフィクションは許して見るべきでしょう。

まず、栗林忠道陸軍中将の拳銃の時点で渡辺謙が考えたオリジナルである。

栗林やバロン西こと西竹一陸軍中佐の最後は現在も分かってないのである。
ここはそれらを踏まえて考えるのが、この作品を見るために必要なことでしょう。

まず、戦争が一種の“熱”であることを主人公である西郷(二宮和也)と伊東中尉(中村獅童)を比較して表現している所に注目したい。誰もが奥底で望んでいる生きたいと言う感情を最初から持っていた西郷。それに対して伊藤中尉は叱咤し暴力を働く。しかし爆弾を抱えて敵の戦車を待つ内に、その熱が冷めてしまい結局はアメリカに投降してしまう。これも戦争の怖さを示すひとつの場面である。

俳優は日本人ですが、製作はアメリカ、ハリウッドが行ってます。なので生まれる矛盾もありますが、日本人が作る綺麗な作品よりも悲壮が出てて良かったと思います。最後のシーンも、日本人が作ったならきっと手紙は誰かに届いていただろう。しかし、ここは届かない。それが実に良いと思います。決して思い人には届かなかった。でもその悲しみは確実に届いてる。

リアリティとかそんなんじゃない。

ただ戦争の悲しみをこの作品を通して感じてください。


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