評論（漫画） 隣のタカシちゃん

隣りのタカシちゃん。 1 (集英社文庫 ふ 17-6)

posted with amazlet at 10.06.29

藤村 真理
集英社
売り上げランキング: 405660
 

Amazon.co.jp で詳細を見る

凄い漫画だった・・・。

主人公紗希のモットーは「惚れるより、惚れさせて利用しまくる」

そんな紗希が隣の東大生タカシをゲットしようと奮闘するのだが暴走しまくり！

昔「白鳥麗子でございます」っと言う漫画があったがそのパワーアップバージョンだと思ってくれればオーケーだ。最初は本気ではなかったが、途中で本当にタカシに惚れる紗希。

その後はやりたい放題。

同窓会に気になって潜入するし、気を引くために家庭教師に呼んでおいて勉強はまったくせず。

タカシの友人との旅行にも無理やりついて来る。

勝手にタカシの家に入って料理をしてボヤを起こす（普通に犯罪です）。

付き合ってるわけじゃないのに！！　（注意：付き合っててもおかしいです）


正直読んでて怒りすら覚えてしまった。これはただの愛情表現としては受け取れるはずがない。漫画だからある程度は許容しなければいけないが、やっぱり読む限りは感情移入して読むのが普通である。しかし・・・これは共感できない・・・（汗）

被害をひたすら受け続けるタカシ。

ここまでくると、さすがのタカシも・・・・・・




 

「おまえにゃ負けたな。」



　 (  ﾟдﾟ)　 ・・・・・・・・・・・・？
＿(__つ/￣￣￣/＿
　　 　＼/　　　　/ 





「おまえにゃ負けたな。」


 　( ﾟдﾟ) 　 ・・・・・・・・・・・・！！
＿(__つ/￣￣￣/＿
　   　＼/　　  　/



「もっと頑張れよぉぉぉぉぉぉ！！！」　（松岡修造風に）



包容力ありすぎ！！
ある意味とっても面白い展開であった。

さてさて、実際に付き合う事になった後の2人に問題が無いはずがなく、紗希の怒涛の電話ラッシュの始まりです。



まあ、こうなる事は目に見えてるだろうにタカシ君も甘いね。むしろ変態の領域だと思う。

付き合う前も今も悩みは相変わらず。強引なまでの紗希の押し。まあ、多分こういった愛情表現しか出来ないのでしょう。彼女も精神的にまだまだ発展途上、周りの助言を基に成長していくんでしょうな。周りの人物も相当な問題児ですが（失笑）

しっかし、この作品の登場人物ってのは性格に一癖あるやつらばかりだ。実際にいたら実はおかしいであろうタカシ君が一番まともに見えてくる・・。

そんな人たちが実に微妙に成長していく所は面白い。しかし、この作品において1番の見所は作者の成長だったと私は思う。最初の頃の無理やりな展開や、作画が後半において神がかっていた。次作に期待って所だろうか。

余談だが、タカシ君の様な包容力のある男性は世の中には居ないっと女性には理解してもらいたい。いたとしたらそいつは絶滅危惧種です。優しくしてあげてください・・・。



5段階評価・・・2