評論（映画） タキシード

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製作    : 2002年度作品/アメリカ映画
ジャンル: アクションコメディ
5段階評価: 4・・・安心の安定感


車の運転だけが取り柄のジミー(ジャッキー・チェン)は、
その腕を買われ大富豪デヴリンの運転手に抜擢される。

デヴリンに気に入られたジミーだが、彼との間にはルールがあった。

“デヴリンのタキシードには触ってはいけない”

好奇心にかられたがジミーだが、約束は守っていた。

しかし事件が起きる。
何者かに狙われたデヴリンは爆弾により大怪我をしてしまうのだった。

一人でデヴリンの部屋に帰宅したジミーの目に、例のタキシードが目に映る。
ここでジミーはルールを破りタキシードを着てみるのだが…。


子供の頃、彼のアクションに惚れて、彼の作品を全て見ていた。
そして『シティハンター』を見て彼が出演する作品を一切みなくなりました。

近年、CGやワイヤーを使ったアクションも増えたんで、
ますます彼の作品から遠のいてました。

ジャッキー・チェンの映画を見たのは何十年ぶりになるかもしれない…。

いやー、良い意味で裏切られましたね。
面白かった！

最初から最後まで軽いテンポで楽しめました。

辻褄が合わない場面もあります。
展開が強引な場面もあります

でも細かい事を気にしないで見る作品なんだと思います。
アクションシーンも気にならない。

さすがにジャッキーも歳ですが、
その道に生きているだけあって魅せる動きには関心させられる。

何かを訴える作品じゃない。
考える必要なんて無い。

頭をからっぽにしてエンターテイメントを楽しみましょう！

評論（映画） ジャッカル

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製作    : 1998年度作品/アメリカ映画
ジャンル: アクション
5段階評価: 3・・・悪役のブルースが神すぎる


弟をロシアとアメリカの合同捜査チームに射殺されたマフィアのボス・テレク。彼は報復として、裏社会では誰もが知る暗殺者・ジャッカルに、ある要人を暗殺することを依頼する。

一方、ジャッカルの動向をいち早く察知した合同捜査チームはジャッカルの捕縛に全力を尽くす事になる。FBI副長官プレストンとMVDコスロヴァ少佐は、まず刑務所に収監中の元IRA幹部のデクラン・マルクィーンに協力を求める。


リチャード・ギア、ブルース・ウィリスの2大スター競演
感想サイトを巡回してみたんですけど、意外と映画通には不評なんですね…私は結構気に入ったんだけどなー。元々が昔の名作のリメイクだし、役者の演技も目が肥えた人には酷いらしいです。

物語中ではほとんど言葉を発しないジャッカル。
しかし、その存在感は凄いと思いました。

表情が豊かで無いため、何をするのか分からない。
目的の為なら非情に行動する。

敵ながら少し格好良く感じました。
ただ、「暗殺者」としては疑問ですけどね。

行動ひとつひとつが逐一目立ちすぎてる。
本当に暗殺のプロかと疑いたくなる。

そして主人公側は「なあなあ」感が少し煙たかった。
まさにアメリカ映画のストーリーです。

難しい事は考えずに

「悪い奴を倒す正義の味方」

これを堪能すれば良いんだと思います。

評論（映画） 地球が静止する日

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製作    : 2008年度作品/アメリカ映画
ジャンル: SF
5段階評価: 1・・・びっくりする程の期待はずれ


突如、地球に隕石が落ちてくることが判明した。
いち早く気づいたアメリカ政府は学者達を集めて対策を練ろうとする。

ヘレン（ジェニファー・コネリー）は、その中の一人として招集されたが、
彼女は義理の息子ジェイコブと仲が悪く、それどころではない状態である。

しかし結局は連れられて対策を練るも何の解決策も見いだせなかった。
そして遂に地球衝突の瞬間、それは判明する。

地球にやってきた物体は隕石ではなく宇宙船。
球体から出てきたのは人型の“何か”

果たして、地球に来た目的は…。


この手の作品での良作ってのは人間関係が複雑に入り乱れ、
困難を乗り切ることで修復するのです。

しかし、この作品では薄かった。

何より息子のジェイコブは少しも応援する気にならない程の我が儘なので、
見ていてストレスが溜まってしまった。

反抗期では説明できない程の言うことの聞かない子供。
そもそもクラトゥを信頼する過程が粗末すぎる。

「え？それで信頼できる人だって思っちゃうんだ。」

って感じ。

もともと素直な子供だったのなら分かるが、
とにかく生意気な少年だったのに何と率直な態度だろう。

意味が分からない。
ヘレンとも途中で仲が良くなるが、なんか納得いかなかった。

また、クラトゥは球体は地球に沢山あると言っていた。
何故、今回の物だけ政府は感知は出来たのか？

「地球を救いに来た」

と言ってる割には、最初から滅亡を前提に物語が進んでるのも釈然としない。
そして、そこまで強行に出てるのに僅か二人の親子愛を見ただけで保留ってオイオイ（汗）

まだまだ疑問点は多いのですが、
とにかくそんなモヤモヤした物を蓄積させられてエンディング。

うーん？何だこれ？

メインとなる筈のクライマックスのCGも何だか残念な感じ。
他作品の災害パニックと比較するとB級映画よりも劣る。

宣伝と実物は別物ってことを改めて実感させられる作品でした。

 

評論（映画） 幸せのレシピ

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製作    : 2007年度作品/アメリカ映画
ジャンル: 恋愛
5段階評価: 2・・・面倒な人達だなぁ(汗)


ケイト（キャサリン・ゼタ・ジョーンズ）はマンハッタンのレストランで料理長を務めるキャリアウー

マン。仕事を一途にこなし、それを誇りに思っていた。
 

しかし、姉を交通事故で失い、その姪っ子・ゾーイ（アビゲイル・ブレスリン）を預かることになった

のだ。その子は心を閉ざしてしまい。接し方に苦しむケイト。そんな日々のケイトにさらに追い打ちを
かける出来事が起きる。
 

彼女の務めるレストランに新たに副料理長が雇われた。彼の名前はニック（アーロン・エッカート） 。

性格は陽気で明るく、ケイトとは正反対の性格である。そして、自分にとっての生きる場所を奪われた

気分であるケイトが良い思いをしないのは当たり前なのかもしれない。

だが、自体は思ってもいない方向へと急変する。
ニックはケイトに惹かれていたのだ。


地上波で放映されていて「そういえ見ていたのに感想を書いてないな」と思い出しました。
実は、そんな作品が多いんで早く消化したいんですけどね。

さて感想だが、正直「正に普通の映画だなー(汗)」って感じです。
展開もどっかで見たような既視感が強く、新鮮みは薄い。

そもそも、あえてかき混ぜてるとしか思えない場面が多かったんだな。
ゾーイを厨房に入れられなくなった理由を、理由を言わずに結論から話すから揉める。
ゾーイもゾーイで、話しをきちんと聞けばいいのに直ぐに泣いて叫んで走り出す。

言葉は悪いが
「めんっっっどくっせー子供だなーオイ！」と何度もイライラしてしまった。

私だけだろうか？

要約すると、せっかく作品が盛り上がる起承転結の“転”を、
何とか自分達の手で行おうと必死で足掻いてるとしか見えないのだ。

また、残念なのが“レシピ”って題目なのに、
意味合いとしては舞台が厨房ってだけなのが勿体ない。

また、主軸の半分が子供との交流なのでレシピとは関係ない。

作中でも言われていたが、要は「人生のレシピ」なんですよね。
題名で色々と想像してから見るのはマイナスかもしれない。

こういったヒューマンドラマ初心者なら楽しめるかもしれませんがね、
元来好きで、多くの作品を見てる映画通には厳しいと思います。

 

評論（映画） 第9地区

製作： 2010年度作品/アメリカ映画
ジャンル:　SFドキュメンタリー
5段階評価:　3・・・発想は面白いのだが


南アフリカ共和国のヨハネスブルクの上空に突如として現れた宇宙船。そこに居た宇宙人達は地球人を襲うまでもなく衰弱しきっていた。宇宙人は船を降り、地球で住むことになった。そこは“第9地区”とされ、20年以上も宇宙人が住むスラムとなっていた。

しかし、その現状に嫌気がさした原住民が移住を喚起し始める。MNUの職員であるヴィカス（シャールト・コプリー）は立ち退きの合意を得るために宇宙人達の住処を歩き回るうちに、ひとつの容器を空けてしまい、中の液体を浴びてしまう。その後、ヴィカスの身体に異変が起き始める。


深い。最初は期待はずれな作品だと思った。でも、いつの間にか魅入られてしまっていた。それは何なんだろう。エイリアンに人間味を感じてしまい、人間の非人情さに憤りを覚えてしまう。不思議な余韻だった。

無表情に見えたエイリアンが、後半になるにつれて表情が豊かに感じる程の感情移入を得られた。
またCGも素晴らしく、とても世間でB級とされてる作品とは思えなかった。

ただ矛盾など納得できない部分が多すぎたのも事実です。
それは、この作品の良かった所を全て台無しにする程の多でした。これは他レビューサイトで多く語られてますので割合しますが、特に私が気になったのが

『エイリアンが何故ここまで地球人に従順なのか？』

地球に来たときは衰弱してたから分かりますが、それからは元気になり宇宙人にしか使用できない強力な武器を持っていたのに、何であそこまで弱腰なのか理解できなかった。何故、兵器を猫の缶詰との取引にしか使わないのか。

物語としての発想は面白かったのに、どこか不満が残る残念な作品でした。

評論（映画） 父親たちの星条旗

製作： 2006年度作品/アメリカ映画
ジャンル:　戦争ヒューマンドラマ
5段階評価:　5・・・重い、しかし心に響く

　1944年6月。第2次世界大戦は佳境となっていた。アメリカは大日本帝国との戦闘を終結させるべく、日本本土空襲の為の理想的な中間基地として硫黄島の攻略を急いでいた。だが、戦争は硫黄島にだけではない。そして戦争にはお金がかかる。

そんな折、硫黄島から一枚の写真が届いた。
彼らの様はまさに英雄・・・政府は、彼らを利用することを決断する。


兄弟作品の「硫黄島からの手紙」を併せて見るのもいいが、これはこれで別の作品である。「硫黄島からの手紙」が戦時中の辛さを語るのなら、こっちは戦後の悲しさだろう。

星条旗を立てたメンバーが間違えて報道されてしまった。生き残った3人は必死になってそれを訂正しようとする。しかし、政府やメディアにとってそれは実に軽い話なのだ。それが特に衝撃的である。当時のアメリカに必要な英雄像は、お金を集めるのに利用できるかどうかだけ・・。そして戦後の彼らへのあまりに冷徹な対応がとても痛いのだ。

また、人種差別に対しても描かれているのにも注目したい。3人の英雄のひとりであるアレンはインディアンであるのだが、英雄である彼に対して民衆が非常に冷たいのだ。戦後、突如として英雄にされてしまい、それでも差別を受ける。正義感が強いため仲間意識も強い彼の葛藤が最初から最後まで丁寧に描かれている。他の2人も、戦時中の声に怯える表情など実にリアルで、思わず自分も物語の1人になってる様な感覚で「はっ！」っとさせられるのだ。

戦闘シーンも迫力がある。「硫黄島からの手紙」よりも緊迫感があります。戦艦がずらっと並ぶ様などは本当に圧巻である。ちなみにDVDの特典映像では本当の硫黄島の戦いが収録されている。それを見ると本当に忠実に再現されてるのが分かるので見る価値ありです。

欠点は、やっぱり戦争映画なのか終始映像が暗いため人物の把握が難しいこと。特に私は外人の見分けが出来ないタチなので、後半になってやっと理解出来た程である。でも、まあ、それ位かな？

勝っても負けても、残るのは“痛み”だけ。それを実に表現しています。私個人的には「硫黄島からの手紙」よりも心に響きました。



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