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製作: 2007年度作品/アメリカ映画
ジャンル: ミステリー
5段階評価: 4・・・まさに怖きかな人間心理


 大きな嵐が過ぎ去った小さな町。デヴィッド(トーマス・ジェーン)と幼い息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)は必要となる物を買うためにスーパーへと足を運んだ。その最中、外は霧で覆われ始めた。その濃霧の中から、ひとりの男が血を流しながらスーパーへと逃げてきた。「この霧は危険だ!」男は忠告した。しかし突然言われても信用はされない。

気にせず外に出た男性客。
しかし、直ぐに彼の悲鳴が響き、彼は戻ってこなかった。

霧は何なのか?

何が彼を襲ったのか?

狭い空間で恐怖に怯える人々は、次第にストレスを理不尽な方向へ向けて行き、判断力をも奪っていく……。


まさに“見えない何か”との戦いでしたが、その描写が本当に素晴らしかったです。特に、それらに怯えた人間が、最終的には仲間同士で疑心暗鬼になってしまい協力が出来ない状態になってしまう。それが実にリアルで緊張感が終始張りつめていた。

宗教的な発言が多くて最初はまったく相手にされていなかったが女性が、徐々に周囲から共感され始める所などは心底に人間の心の弱さを垣間見た気がした。

また、賛否が分かれるエンディングですが、
私的には原作を超えたと思っています。

何が正しかったのか?

何が間違っていたのか?

決して弱い存在ではない主人公の行動が、ひたすらに正しい道を導き出すのではなく、迷いや絶望を示す。それが、この物語にリアリティを出していたと思います。

是非、ホラーが苦手だと言う人にも見て頂きたい作品です。

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