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著者: 池波正太郎
初版: 2003年1月20日 
種類: 群像時代劇
5段階評価: 4・・・やっぱり戦うシーンが多いのは嬉しい



第9作品目です。
まだまだ続くんですよね…。

短編集は短編集でも、他の作品って何かしら最終的に目的があったり、本編が他にあったりします。
この作品は短編集がメインなんで続けば続くほど惰性を感じてしまう。

いや、面白いんです。
ただ、着地点はどこなのかなーってね(汗)


『待ち伏せ』
とある帰り道のこと、ふと大治郎の足が止まった。

(私を、誰かが待ち伏せている……)

前方の気配に意識を向けていると、
突如後方から疾風のように黒い影が大治郎を襲う。

その曲者は「親の敵…」と言い放った。

しかし大治郎が名前を発すると、曲者は素早く逃げ帰ってしまった。つまり、人違い。
いったい誰と間違われたのか。大治郎は自分の行動を振り返ってみた。

自分が今さっき出てきた屋敷は若林春斎の屋敷。
父・小兵衛、そして自分も長年世話になっている人物なのだが…。



表題になってる作品なんで取り上げたいと思う。
この作品は、すれ違い・勘違いによる事件は多々あります。
人間の2面性についても多く取り挙げています。

ただ、小兵衛や大治郎が信じてやまない老人が対象となったことは今の今まで無かったことだ。
そして池波先生の上手い描写によって、すっかり老人の無垢な心をもった人物であると油断してしまうのだ。全ての真相が明らかになったとき、文字通り“ゾクッ”ときた!

欠点は、この件のせいで今までの小兵衛を否定してしまう危惧があることだろう。人を見る目がある人生の達人として描かれた小兵衛。その彼が長年慕ってきた人物が畜生であったことは、いささか意外である。

「小兵衛とて完璧じゃない」と言えばそうなんだけどね…。


『秘密』
目黒川にしぶきが上がる。
それは大治郎によって投げ飛ばされた浪人によるものだった。

まだ数人が大治郎を取り囲んでいる。

浪人共は小娘にいたずらをしようとしてた。
そこを偶然通りかかった大治郎が諫めたのだ。

そして、また一人投げ込まれる。
残りの浪人達も容易く当て身を食らわされて失神してしまい、
まさに大人と子供の喧嘩であった。

その喧嘩を見てた侍がいた。
彼は大治郎を見込んで、ある依頼を申し出る。

「金五十両にて、人をひとり、殺めていただきたい」

事情も何も語らずに、ただ願いを実行して欲しいと言う。
以前の大治郎なら断っていたであろうが、最近はどうも小兵衛の悪い癖が移りつつある。

「お引き受けいたそう」

柄ではないとは分かっているが、
この男の誠意から来る真意を知りたくなったのだ。



前半の印象の強さは良かったど、オチがイマイチでした。急いで畳んでしまったって感じ。まあ、だらだら続けるよりも短く終わらすのが短編集の良さでもありますがね。

小兵衛の似てきたと人に言われ、自負し、それを密かに喜ぶ大治郎。
だけど未だ小兵衛には遠く及ばないことを実感し後悔する。

もし、この事件に巻き込まれたのが小兵衛だったらどうなったのだろう?
私はおそらく最初から小兵衛は関わらないと思う。そもそも得体の知れない物に関わるとき、小兵衛ならまずは自分なりに推測し背景を確かめてから影で動く様に思える。

そう考えると父に似てきたと思われる大治郎もまだまだなのである。
作中に何度か大治郎がそれに気付き嘆くのだが、それがユニークで面白い。

しかし最後のオチも似た展開が増えた。。
短編集としては便利っちゃ便利なのかもしれませんが(汗)


さて、前巻と比べ、今巻は戦いが多かったのが印象的。
でも人間の2面性ってのは少し飽きてきた。

これが番外編含めるとまだ折り返し地点。
少し不安である。



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