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涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)
谷川 流
角川書店
売り上げランキング: 24759
 
おすすめ度の平均: 3.5
5 キョンは文章だけの印象だとただのイヤな男
1 キョンによるキョンのための妄想夢物語? 
2 ハルヒの止まらない暴走
4 落ちのうまさに脱帽、才能を感じさせる第2作!
3 二作目
 

著者: 谷川流、 イラスト: いとうのいぢ
初版: 2003年10月1日
種類: SF/ファンタジー
5段階評価: 3・・・ハルヒを許せるか、むかつくか



あれから半年が過ぎた。

状況は変わらない。

教えたのだ。周りは実は不思議だらけで、
ハルヒの周りには宇宙人が、未来人が、超能力者が居ることを。

しかし信じる事は無く、あれから半年が過ぎた。季節は秋になっていた。学校は文化祭で賑わっており、もちろん涼宮ハルヒも賑わっている。そしてもちろんSOS団には平穏無事は訪れないのだった。



今巻では、文化祭における映画撮影が主なストーリーと成っている。
そして、この映画を通して様々な人間模様を1巻以上に表しているのだ。

特に目立ったのがハルヒであり、とにかくミクルいじめが強烈である。
この時点で不快指数がどの位上がってしまうかが、今後読み続けるかのキーになるのではないだろうか?

また、ハルヒに限らず、いくらなんでもミクルびいきしすぎるキョンや、結局自分の事しか考えない話好き古泉など、1巻以上に皆アクが強くなっている。逆に言えば個性が前面に出ているって事になるといってもいいかもしれない。

今巻で、ハルヒの言葉が次々と現実の物となることで、この世界観をより強く表す事に成功している。他の皆も個性が強く出てる分、きちんと各役割が出てきて面白い。猫のシャミセンも良い味だしている。

しかし、それが逆にマンネリ化してしまい一歩間違えれば“飽き”が来ないだろうか?私的にはまだ楽しめた方だが、これはマイナス要因だなと思います。

最後の展開も少し強引で、全体的にギスギスしていたが(キョンが古泉、長門に対して1巻に比べ冷めてる)仕方がない、これが涼宮ハルヒワールドなのだ。純粋に事件や展開、もしくはキョンの独り言ツッコミを楽しめるのなら、このシリーズは読破出来るんじゃないでしょうか?




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