（日記） 願わくば明日のわたしが、今日のわたしより優れた人間でありますように

朝の挨拶のことです。


「おはようございます！」

「………っすぅ」


何時も、こう返事してくる人が結構いる。
しかも少なくない人数がっである。

挨拶をフルに言う元気が無いのかもしれない。
眠いのかもしれない。

それなのに元気に挨拶をしてしまっては、かえって迷惑になってるんじゃないだろうか？
ここは協調性を大事にして自分も同じ挨拶をしてみたとしよう。


「………っすぅ！」

「………っすぅ」


やだ……きもい……。

何か違う、何かしっくりこない。
そもそもたった一文字でお互い通じ合うのは無理がないだろうか？

彼らは別の意味を挨拶に込めてるのかもしれない。
そう、気づいてないだけなのかもしれない。

たった一言の

「すぅ…」

の挨拶には、実は様々な意味が含まれてるんじゃないだろうか？
隠語が隠されているんじゃないだろうか？

言いたくても言えない。
恥ずかしくて言えない。

それは甘酸っぱい青春のかほり…
そんな照れ屋さん達が挨拶混じりに別のことを言ってるんじゃないだろうか？

絶望した…
気付けなかった自分に絶望した…
気づいてあげられなかった自分に絶望した…

「……すぅ」
（ありがとうございまっすぅ）

だったら何時の間に親切にしていたことにすら気付けずに、
謝辞の想いを無視し続けてたってことじゃないですか！？


「……すぅ」
（マジ寒いっす！今日凄く辛いっすぅ！）

だったら彼の静かな嘆きに気づいてなかったってことじゃないですか！
そっと暖かそうな上着を差し出して「…はい……千円…」って臨時収入も無しなんでよ！？
三国一の優しさの固まりの自尊心が崩壊ですよ！！

いや、いやいや
ここは逆にポジティブに考えるべきなのではないか？

たとえば、
むしろ逆に自分も含みを込めた挨拶をしたら楽しいモーニングを味わえるんじゃね！？

「……すぅ！」
今朝、女子高生のスカートが少しめくり上がりましてね。
それだけで想像力が膨れあがり、モチベーションがウナギ登りっすぅ！

「…すぅ！」
自分は今日パンツをはいてないんです。
でもこれって凄く……興奮するっすぅ！




あれ！？これ挨拶じゃなくね！？(結論)