評論（漫画） ハチミツとクローバー

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス―ヤングユー)

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羽海野 チカ
集英社
 

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　舞台はとある美大。普通のようで普通じゃない学生生活を送る竹本と、それを取り巻く人間模様を描いた青春漫画である。私も大学生活を送っていたので、「ああ、分かる分かるー」って思う場面も結構あり、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

人間性がとにかく出ていて、共感する場面も多い。皆、誰かを幸せにしたくて、その上で誰かを傷つけてしまう。そんな心の葛藤がこの作品の独特な雰囲気と微妙にテイストされていて実に初々しいのだ。

 

－人が恋に落ちる瞬間－
 

そして、辛く悩みながらも誰もが前向な気持ちを持って進んでくれるので読んでいて重くは無く、逆に清清しさすら与えてくれるのもこの作品を好きにさせてくれる部分である。

－悩み抜き成長していく群像劇－

アニメにもなったことで有名な作品ですね。アニメは原作の雰囲気が向上してて原作と共に切磋琢磨してる様で素晴らしい作品でした。そしてその後、映画やドラマにもなって大コケしたのは笑い話です。
 

さて、全員が片思いってのが一番のウリらしいのですが、それよりもお勧めしたいのがやっぱり独特の”笑い”である。絵が少女漫画特有の劇画さではないのでギャグがとてもテンポ良く進む。おかげで読んでる最中に笑いっぱなしである。

とにかく良作。読むべし！表紙で男は買いづらいかもしれませんが、勇気を出して買えばそれだけの価値を得られると思います。


5段階評価・・・5




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ハチミツとクローバー オリジナル・サウンドトラック

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菅野よう子 James Wendt 及川リン Himawari Kids
ユニバーサルJ (2006-07-12)
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ハチミツとクローバー COMPLETE BEST (完全生産限定盤)(DVD付)

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TVサントラ YUKI スネオヘアー THE BAND HAS NO NAME
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評論（漫画） ライアー×ライアー 1巻

ライアー×ライアー (1)(デザートKC)

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金田一 蓮十郎
講談社 (2010-11-25)
 

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友人との悪のりで女子高生の格好で町を歩いていた“湊”、
「20歳にもなって…」と我に返った瞬間、なんと義弟の“透”と遭遇してしまう。

 

-運命の分岐点-

ばれたくなかった湊はとっさに嘘を付き、事なきを得る。しかし、別人として透に惚れられてしまい、湊は湊で嫌悪していた透に一矢報いるために意地悪をしようとするのだが…。

 

金田一蓮十郎（きんだいちれんじゅうろう）が送るラブコメディです。
『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の漫画家さんとして有名かな？

とにかく面白かった！

ハラハラするっと言うよりも読んでてずっとニヤニヤしてしまいました。痛い目を見せようと奮起する湊ですが、とにかく一途な透。とまどう湊が嫁にしたいくらい可愛いのだ。

 

-わざと遅刻しても優しくされてしまう-

ひとつの嘘を付く度に、ひとつの魅力に気づいてしまう。
あまりにも真っ直ぐな愛情に、湊はさらに嘘を重ねてしまうのだった。
 

自分の想像と異なった性格の義弟と、どんどん距離が縮まり自分の心境の変化に思考が追いつかない様子など心理描写が実に上手いと思う。

 

-不本意に縮まる二人の距離-

当初の目的を果たせず、ズルズルと打ち明けることを伸ばしていくうちに惹かれ始めてしまう。
 

素晴らしいじゃないですか。
 これぞ恋愛漫画の醍醐味です！

 

5段階評価・・・5

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・評論（漫画）　ライアー×ライアー　2巻
・評論（漫画）　ライアー×ライアー　3巻

評論（漫画） あめのちはれ 3巻

あめのちはれ 3 (B's-LOG COMICS)

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びっけ
エンターブレイン
 

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密かにネットで人気が上がってきている『あめのちはれ』の第三巻です。
 

私はメジャーな作品よりも、こういったネットで密かに人気の作品を見つけ、読むのが好きなのだが、最近は何でもアニメ化して有名になるから悲しいです。
 

『WORKING!!』も『荒川アンダー』もかなり前から知っていたけど、まさかアニメ化するとは思わなかった（汗）
 

さて話しを戻しますが、この作品はTS(性転換)物としては良作と言われてますが、細かい粗も実は多くて指摘され続けてます。1番はやっぱり主人公達が女性化に対して解決策を持とうとしないとこ。私も気になっていますが、ただでさえ展開の遅い作者さんなので、風呂敷はあまり広げないで欲しいとも思ってます(失笑)
 

1巻が出るのに7ヶ月もかかる作品なのでテンポよく進んでほしい。
 

それにしても全体的に人物背景の紹介に終わった今巻。作中の期間的には全く動いてないのがある意味凄い…まだ学校のイベント何一つしてないのである？約2年連載していてこの遅さ。富樫もびっくりです。

そして山野井 葉月（月子）この巻でもっとも大きく展開が動いた主人公。女性での視点に新鮮さを感じ、寮長の知らない“顔”を見ることとなります。そんな自分の境遇に少し前向きになった葉月。

前向きに北条兄と接することで良い雰囲気になってきています。

 

はたして二人の関係の行方は…

このままニヤニヤ出来る展開にいけば良いのですが、あまり男性向けに作っていない作者。先が読めません。くそー、期待したいけど期待できない！

まあ、そんなことは置いておいて注目は桜子ですよ。桜子は月子（葉月）に厳しい態度を取りますが、明日美に対しては非常に優しい女子です。
 

この巻では、そんな桜子が明日美との出会いについて言及しています。桜子は明日美との出会い。それは桜子にとってとても印象的だったことが分かります。

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中学の時から
 

毎年見てる
桜だったけど

入学式の桜は特別な感じがして

その桜を一緒に見たこの子も

特別に感じたの

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－桜子と明日美の出会い－

 

この何気ない台詞。実は桜子の今までの行動や言葉を総合するとひとつのことに結びつきます。
 

まず、2巻で桜子が叔母さんに「好きな子とか出来た？」と聞かれ、彼女は「…さあ？」と、はぐらかします。その時に何かを匂わす描写が描かれています。

 

 

－思わせぶりな表情の桜子－

 

 

そして彼女がこの時に持っていた花は“百合の花”。

解けました！

桜子の好きな人とかけまして、

百合の花とときます。

その心は！！

 

日本の夜明けぜよ……

 

次巻の発売予定は来年の3月ですが、今から楽しみです。

なお、この巻では他にロリコンやブラコンもメインになってますが割合します。そんな成分いりません。それにしても双子で兄弟でブラコンって、どこに向けての供給だよ！ほとんどセルフラヴじゃねーか。 

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評論（漫画） 花ざかりの君たちへ

花ざかりの君たちへ (1) (花とゆめCOMICS)

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中条 比紗也
白泉社
 

おすすめ度の平均:

超オモロイわv（^0^）v
世の女子の夢漫画。
瑞稀ーーーーーーー★
華やかで楽しい学園コメディ
男子寮に女の子が住み着く??
 

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　少女は、彼の飛ぶ姿に憧れた。芦屋瑞樹は偶然見た陸上の放送で、高飛びをする佐野の姿に一目惚れしてしまった。何とか彼に近づきたい。“思い立ったら行動”な瑞樹は男装し、佐野の居る男子高校に入学することを決意するのだった。



ドラマで話題になりましたが、実は10年以上も前の作品だったりします。当時の作品の中では画力がしっかりしており、また誰も考えないような展開が人気の作品だったようです。

ストーリーも斬新。男装して入学ってのが昔も現代でも女子に人気らしく、何か騒がれてる。そしてゲイが普通に存在してるのが人気の理由でもあったりするから恐ろしい。

佐野とは最初こそ険悪ですが、直ぐに仲良くなり。佐野の陸上を瑞樹が支えるのは暖かくなる。まあ、女ってのを隠してるので周囲から見たらホモカップルに見られるのが悲しい所。

ちなにみ佐野には正体はすぐバレるが、佐野は言及しません。バレるのは保険医の梅田など極一部。ここでこのサイトに最終回のネタバレを求めてくる人がいますので少し語りますが、瑞樹の招待が中津など周囲に正式にバレるのは本当に最後の最後である。しかも突然。

実はここら辺りの展開が、この作品の評価を落としていたりする。どうも作者が体調不良だったらしいのだが、じっくりと休載してから再開しても良かっただろう。

読めば分かるが、確かに最終巻あたりで画がおかしいくらいに雑になっている。そして終わり方が強引だ。「あれ？こんなん？」って感じ。

こんな終わり方だったら何時でもいくらでも可能だ。23巻も引っ張っておいての終わり方じゃあないだろう（汗）だったらなんで今まで大丈夫だったの？って疑問が生まれる。中津も何だかんだで潔すぎるだろう・・。

23巻も引っ張ったんだ！大泣きに泣いてもいいだろう。誰かに八つ当たりしてもいいだろう！最終巻なのに青春臭さが薄いのだ。

本当非常に残念な部分が多いのだ。まあ、そこら辺は2回の番外編などで補充出来そうですが、収録が愛蔵版（属に言う完全版）だもんな・・・あざといよな～。

でも基本的にはツボを理解して描かれる人気作品です。要らないストーリーが多かろうが、伸ばしたあげく最後あっさりだろうが、そこらの作品の中では良作な一品です。

ただ、最後に言わせもらいますが、少女の理想が詰ってるのは覚悟して読むこと。




両方とも男です！





両方とも50歳を超えてるんです！



いやぁ・・・恐ろしい作品だぜ・・・。




5段階評価・・・４


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花ざかりの君たちへ 12 愛蔵版 (花とゆめCOMICSスペシャル)

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中条 比紗也
白泉社
 

おすすめ度の平均:

コミックス未収録作品☆
あっさり過ぎて少し味気ない気もする
佐野はカッコよすぎ、理性的すぎ？
断然、買い!!
コミックスしか読んでいない方はぜひ読んで欲しい！
 

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これが噂の愛蔵版。

コミック未収録は反則です（買ったけど）
 

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評論（漫画） お兄ちゃんと一緒

お兄ちゃんと一緒 1 (花とゆめCOMICS)

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時計野はり
白泉社
 

おすすめ度の平均:

ぽかぽか暖かい漫画です。
お兄ちゃん出現！！
癒される気がします。
キャラが生き生きしてます
ううむ
 

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　幼い時に母親を亡くし、祖母と2人暮らしだった桜。しかし、その祖母も桜が14才の時に亡くなってしまった。ひとりぼっちになってしまった・・・。そんな桜の前に、いきなり家族が現われた。それは4人のお兄ちゃん。正、隆、剛、武、彼らは死んだ母親の再婚相手の子供だと言うのだ。

ネットで騒がれ、そして人気作品となったので知ってる人も多いと思われる。とにかく賑やかで楽しく描かれている癒しの本。主人公の桜も表情豊かで感情移入しやすく、またその泣き顔が非常にもらい泣きを誘う。

しかし、どうも安定し過ぎてる感じがするのは私だけだろうか？非常にほのぼのなのだが、物語的に起伏はかなり少ない。また、お兄ちゃんである4人があまりにも過保護すぎるため（まあ、これが作品の主旨でしょうが）、こっちが逆にひいてしまう時もしばしば。

って言うか、この設定に慣れてしまってるんでしょうな自分は。どうも有名な『フルーツバスケット』と被る部分がある。そして気になったのが1巻で桜が五月蝿い五月蝿いと思ってたお兄ちゃんが、いざ居なくなると寂しくて泣いちゃう場面。どうも既視感がある。ここでこう思っちゃうってことは、この作品にあってないんだろうと私は認識した。

そして、この作品の最たる特徴である正お兄ちゃんの女装。

この作品の最も読者の心に響いてるのは桜の健気さと正お兄ちゃんの女装なのだ！

普通だったらひくだろうに、何故かこれが世には好評。「普段は女装してるのに、時として煙草をふかしたり、頼りになったりかっこよい！」だそうな・・・分からん。


5段階評価・・・3

評論（漫画） funfun工房

fun fun工房 1 (花とゆめCOMICS)

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渡辺 祥智
白泉社
 

おすすめ度の平均:

なかなか♪
男性にもオススメ、テンポの良い良質ギャグ
キャラが魅力的。
 

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　少女漫画の良い所のひとつに、「恋愛」に決着が付く所が挙げられる。あくまで持論ですがね。少年漫画だとキャラ同士に「恋愛感情」を匂わせておいて中途半端なまま最終回ってパターンが多いんだよなー。それが私は嫌いだ！少女漫画はそこら辺きっちりしてるから好感が持てる（そもそもそれが少女漫画の主軸：笑)

少女漫画の『絵』には２種類あります。「先生！」の様な大人びた絵、そしてもうひとつ。今までこの手の絵の漫画は読んだ事が無かったので興味津々です！っと言ってもこの作者はまだそんなに作品をだしてる分けじゃないみたいですねー。画力に少々ばらつきが見られます。

　　

左は一番最初の扉絵で、作品中は大体右の絵。あきらかに扉絵の方が画力が篭っている。作品中ずっとこの画力でいってもらいたいのだが・・・。

ストーリーは主人公みちるが喫茶店で不思議な実が入ったパフェを食べた所から始まる。それを食べたみちるは「魔女」となり、他に「星ぶどう」を食べた人間がその魔女を守る従者となる。っと、言っても従者の能力は皆ふざけた感じのばかりでそれでどう守るのか？って感じではある。

しかも従者は皆男である！全部で10人いるのだが、これぞとばかりに作者の描ける美男子を揃えた感じだ。また狙ったかのような演出が！




（≧▽≦）ﾉｼ ナースだーー！！


でも


男だーー！！＿|￣|○ﾉｼ　ﾊﾞｼﾊﾞｼ

他にも狙ったかのような場面が結構ある。でもまあ、少女漫画ではよくある光景ではあるんだよな～。かの名作「フルーツバスケット」もこんなのあるしなー

設定などは思ったよりしっかりしていたと思う。きちんと従者と主人、そして魔女の関係があるのは驚いた。絵もうまくなってきてるし、笑いの場面も普通に笑ってしまった。でも従者の能力はよく分からない（失笑）人がカボチャに見える能力って何に使うんだ？

最終回は、まあうん、広げた風呂敷はきちんとたたんだって感じかな？

実に気持ちの良い終わり方でした。最後のオチがほんのり寂しかったのもいいかんじ。

登場人物が過去に辛さ、痛さなどのコンプレックスを持っており人物背景が意外にもしっかりしていたのが効果的。ただそれだけに風呂敷をもっと広げられた気がする。

惜しい、実に惜しい・・・。主人公が誰とも恋愛感情が生まれなかったしな。まあそれだと別の話になってしまうか。作者がやりたいようにやったって所でしょうか。

思っていた以上に楽しめた作品です。


5段階評価・・・2