評論（書籍） とある飛空士への恋歌<1>

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

posted with amazlet at 12.01.06

犬村 小六
小学館
売り上げランキング: 88660

Amazon.co.jp で詳細を見る

著者:　犬村小六、　イラスト： 森沢晴行
初版:　2009年2月23日
種類:  恋愛ファンタジー
5段階評価:　3・・・壮大な序章


舞台となるのは空飛ぶ島・イスラ。
突然、世界に現れたこの島は人々の夢を乗せることになる。

まだ誰も到達できなかった場所
多くの冒険家が幾たびも挑み、そして何人かは帰ることすら出来なかった。

『空の果て』

選ばれた人々は、
この浮遊島で生活をしながら目指すのだ。

「旅立ちなんかじゃない、
　これはきれいに飾り立てられた追放劇だ。」

式典を横目に飛空機エル・アルコンを操縦するカルエルは、
6年前の「風の革命」によりすべてを失った元皇子である。

身分も家も名前も父親も、そして愛する母親を失った革命…そして憎しみは全てイスラ管区長であり「風の革命」の旗印であった少女ニナ・ヴェントへと向けられた。彼が追放と評した島への移住を決めた理由は自分を救った家族に迷惑をかけたくないと言う想いと、ニナへの復讐のみ。

だが、少年の運命は何時だって残酷である。

どこか世間離れをした愛嬌のある少女・クレア。
彼女との出会いが少年を狂わしていく…。


欠陥だらけの主人公。
下手をしたら駄目な烙印を押されそうな危うさはあるが、どこか憎めない性格となっている。

憎まれ口をしていても彼が絆を大切にしている様子が伺えるし、
達観した態度を取っていても結局は未熟な少年であり誰かの助けを借りなければ生きていけない描写がきちんと描かれている。そして、そのもどかしさが何とも愛嬌があっていいのだ。

『追憶』の様な熱さは感じられなくて残念だけど、
人の絆、暖かさ、その大切さを感じることが出来る。

少し気になったのがカルエルの父親が国民に異常なまでに憎まれている理由。
きちんとした描写は無かったけど、一体どんな政治だったんだろうね。

まあ、細かいことです。

ただ明らかに続巻を意識した構成になってるので物足りなさは確実にあります。
どこかに盛り上がりと、それに対する着地点を付けてもらいたかったですね。

とりあえずは第1巻。
きちんとした評価は次巻以降ですね。


＜＜関連記事＞＞

・ 評論（書籍）　とある飛空士への追憶
・ 評論（書籍）　とある飛空士への恋歌
・ 評論（書籍）　とある飛空士への恋歌<3>

（日記） 君は勘違いしてるんだ。道をえらぶということは、必ずしも歩き易い安全な道を選ぶってことじゃないんだぞ。

最近、正月と言えば甥っ子と遊ぶことが恒例となりつつあります。

嫌われるよりは好かれる方が良いに決まってる。
だけど疲れてるときや、お酒を飲んでるとき、どうしても避けたい時はあるのである。

例えば2日の昼に、お酒が少し残ってたんで寝てたんです、クローゼットの中で。
布団を敷くことの出来る広いクローゼット…快適だ(涙)

「たー君(あだ名)、どこに居るの！！」

ああ、久しぶりにゲームでもやろうか…

「たー君はここにいるのかなー？」

ふふふ、やっぱり少し頭が痛いし惰眠を貪りまくって夕方を迎えてみようか？

「たー君ここにいたのかー」


(　Д)　　　　゜ ゜








最近、甥っ子を籠に乗せて、家を走り回ることが恒例になりつつあります。

「どこに行きたい？」

「2階まで！！」

「お兄ちゃんお酒を飲んでるから飲酒運転になっちゃうよ？」

「大丈夫！」

「うおおおおおおおおおおおおりゃあああああああああああ！(涙)」



あ、明けましておめでとうございます。
今年も水面ギリギリ低空飛行な更新で頑張ります。

----------------------------------------------------------------------
 

かいておぼえる ドラがな

posted with amazlet at 12.01.03

セガ (2008-11-27)
売り上げランキング: 380

Amazon.co.jp で詳細を見る

 

Mr.Children TOUR 2011 "SENSE" [Blu-ray]

posted with amazlet at 12.01.03

トイズファクトリー (2011-11-23)
売り上げランキング: 164

Amazon.co.jp で詳細を見る

 

 

 

 

評論（書籍） 我が遺志を伝えよ魔王―魔術士オーフェンはぐれ旅

我が遺志を伝えよ魔王―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)

posted with amazlet at 11.12.27

秋田 禎信
富士見書房
売り上げランキング: 400813

Amazon.co.jp で詳細を見る

著者:　秋田禎信、　イラスト： 草河遊也
初版:　1996年8月25日
種類:  ファンタジー
5段階評価:　5・・・雰囲気を楽しもう


「なあ…どうする？」
目の前には程良く焼けた肉が一切れ、それを囲むのは飢えた3人。食料をクリーオウの芸術により失い、場所は森の中、生き残るためには誰かを犠牲にしなければならない。

そんな不毛な言い争いをしていた3人の近くに悲鳴が響く。場所が場所だけに、どうせ野犬か何かに襲われている程度であろう。少しオーフェンは考えた後、その悲鳴の方へ行くことを決意する。

「何で今さら？」
「さっきは、あんなに嫌がってたじゃないですか」

悲鳴が聞こえてから僅かだが時間は経っていた。
つまり…

「助けに来たんだが間に合わなかった、てな顔をしとくんだよ。
　そーすりゃ俺らもお礼のひとつやふたつにありつけるかもしんねーだろ」

「こーゆうのはスピードが勝負だ、謝礼をもらいたおして幸せになるぞ！」

「…《塔》に残ってたほうが良かったのかな、ぼくって……」

マジクのつぶやきは、やがて現実味を帯びる。
彼らは足を運ぶことになる。

歴史から消されたはずの『タミスンダ劇場』に。


説明大好き、秋田禎信の本質を垣間見る七巻です。

昔、子供の頃に読んだときは意味がさっぱり分からず、
大人になった今なら理解できると思ったんです。

いやー、分からない物ですね（失笑）

重要そうに思える伏線ですが読まなくても大丈夫な番外編って感じかな？
まあメッチェンの登場は重要ですが…。

ただ毎回、個性の強い魅力的なヒロインが登場していたのに対し、
彼女は少し弱いかな。特に、この頃は素性も明らかにされていなかったから「ごく普通の強い人」なイメージで印象には残りにくい。サルアと違って戦う描写も少ないしね。

さて、最初のカラー挿絵での伏線は何でも無かった魔王スウェーデンボリー。
結局、彼にとっての天使と悪魔については作中以降触れることはありません。

伏線として回収できなかったようにも思えますが、
設定大好きな著者を深読みして、あえて難しく捕らえてみます。

天使と悪魔とは、あくまで私はオーフェンにとっての物として描写されていると考えます。
最後にアザリーが登場して物語を影で掻き回してるのもポイントである。

同じくらい我が儘な女性として存在するクリーオウ。
だが彼女はオーフェンがオーフェンとして存在するために必要である。

後日、将来を考えるとクリーオウはオーフェンにとって天使であり、
悪魔はアザリーと捉えることが出来るのではないだろうか…。

どうだろう？
うん、分からないですね（失笑）

全体的に読めば戦闘シーンは豊富で、
会話の掛け合いも楽しめる水準の高い一冊。

ファンなら読まねば！

＜＜関連記事＞＞

・ 評論（書籍）　愛と哀しみのエスパーマン
・ 評論（書籍）　我が呼び声に応えよ獣―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が命にしたがえ機械―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が胸で眠れ亡霊―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が森に集え狼―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が過去を消せ暗殺者―魔術士オーフェンはぐれ旅

・ 評論（書籍）　我が塔に来たれ後継者―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が聖都を濡らせ血涙―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が神に弓ひけ背約者(上)―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が神に弓ひけ背約者(下)―魔術士オーフェンはぐれ旅

・ 評論（書籍）　我が夢に沈め楽園(上)(下)―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が運命導け魔剣―魔術士オーフェンはぐれ旅
・ 評論（書籍）　我が心求めよ悪魔―魔術士オーフェンはぐれ旅

・ 評論（書籍）　てめぇらとっとと金返せ！―魔術士オーフェン無謀編 1
・ 評論（書籍）　馬鹿は一人でたくさんだ！―魔術士オーフェン無謀編 2
・ 評論（書籍）　お前はいったいなんなんだ！?―魔術士オーフェン無謀編 3
・ 評論（書籍）　顔を洗って出直しな！―魔術士オーフェン無謀編 4
・ 評論（書籍）　あきれてものも言えねえぜ！―魔術士オーフェン無謀編 5

・ 評論（書籍）　自分がイヤにならねえか？―魔術士オーフェン無謀編 6
・ 評論（書籍）　一生ひとりで遊んでろ！―魔術士オーフェン無謀編 7
・ 評論（書籍）　それはいろいろまずいだろ？―魔術士オーフェン無謀編 8

 

評論（書籍） 新妻―剣客商売六

剣客商売〈6〉新妻 (新潮文庫)

posted with amazlet at 11.12.21

池波 正太郎
新潮社
売り上げランキング: 247596

Amazon.co.jp で詳細を見る

著者:　池波正太郎 
初版:　2002年11月15日　
種類:　群像時代劇
5段階評価:　4・・・待ってた展開。でも期待してたのよりがっかり（涙）


やっと第6巻ですか……先は長いなぁ。
さて、大治郎と三冬ですな。この巻の主役は本当に二人である。
小兵衛も活躍はしますが、印象に残ったのは大金を得る物語のみですかね。

羨ましぃ～

『品川お匙屋敷』
三冬は田沼屋敷の道場に通うことが最近の日課になっている。
老僕の嘉助にとって、それは少し寂しいことで愚痴も言いたくなるのである。

「お嬢様は、この老いぼれが嫌いになったのでござりましょうよ」

さて、そんなことはつゆ知らず三冬は今日も道場へと通っていた。
目的は大治郎と出会う。それだけだった。

もはや大治郎を好いていることは疑いようもないのだが、
長年に男として育ったため、どうすることも思いつかなかった。

そんな道場の帰り道のこと、

（たれか、私を追ってくる……？）

振り向いた三冬の目には傷ついた女の姿が入った。
女は大金を持っており、その行方を勝手に三冬に託し息絶えた。

これは良い口実、
三冬は出来事を大治郎に相談するのだった。

ちょっとした推理が面白かったですが、
やはり何と言っても大治郎と三冬の結婚が衝撃的だった。

「あれ？こんなにあっさり？」

って感じだ。
正直に言うと、もう少し二人の初な関係を見ていたかった。
夫婦ではなく、恋人な関係も見たかったですね。

ラノベ風に

『べ、別に大治郎殿なんて好きじゃないんだから！馬鹿！』

な展開でも良かったし

『組んずほぐれつ熱冷めやらぬ体！！』

な大人な展開も希望でした…（馬鹿）
まあ一般文庫ですし、池波さんですしね。

でも告白も無いのかぁ…。
もどかしい思いを共有し続けていただけに残念です。

とりあえず初々しい若い夫婦を次巻以降の楽しみにします。


＜＜関連記事＞＞

・ 評論（書籍）　上意討ち
・ 評論（書籍）　武士（おとこ）の紋章

・ 評論（書籍）　剣客商売―剣客商売一
・ 評論（書籍）　辻斬り―剣客商売二
・ 評論（書籍）　陽炎の男―剣客商売三
・ 評論（書籍）　天魔―剣客商売四
・ 評論（書籍）　白い鬼―剣客商売五

・ 評論（書籍）　隠れ簑―剣客商売七
・ 評論（書籍）　狂乱―剣客商売八
・ 評論（書籍）　待ち伏せ―剣客商売九
・ 評論（書籍）　春の嵐―剣客商売十

・ 評論（書籍）　勝負―剣客商売十一
・ 評論（書籍）　十番斬り―剣客商売十二

 

（日記） 行動は必ずしも幸福をもたらさないかも知れないが、 行動のない所に幸福は生まれない

英語のレッスンの前にはコーヒーショップに行ってます。
遅刻は嫌なので少し前に近くに行き、時間まで勉強をするのです。

これが意外にも捗る。
コーヒーショップで勉強をする人の気持ちが理解出来た。
(でも長居し過ぎるのはお勧めしない)

ふと私の隣の机に誰か座った様だった。
ふくよかな女生と、少しふくよかな女性だった。

直球で言うと親方と弟子って感じだ（失礼）
ツイッター風に言うと「豚ナウ」だった（とても失礼）

となりに座った彼女達は大きな声で話し始める。
内容が全て聞こえる程である。

そして料理が着くと興奮したように叫びだす。


「ヤバイ！！マジヤバイんだけど！！」

「超ウマイ！クソウマイよこれ！」

「クソヤバイ！」

「たしかにwwクソヤバイww」

………

……

…

○ンコでも喰ってんのかと疑った。

しかし、どうだろう…若い女性が、
おそらく私よりも10歳は若い人の言葉使いがこれとは(汗)

だけど、こんなことでイライラしてたら自分が歳を取ったと自覚するようなもの。
思えば私だって若い頃は、こう思われていたかもしれない。

ここは我慢だ！

気にしたら年寄り
気にしたら年寄り
気にしたら年寄り
気にしたら年寄り
気にしたら年寄り
気にしたら年寄「ブエーークション！！」


あ…ありのまま　今　起こった事を話すぜ！

隣の親方が横を向いてくしゃみをしたらと思ったら
その雫が、隣の席の私の机に飛んできたんだ

な…　何を言っているのか　わからねーと思うが　
おれも　何をされたのか　わからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…　
催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ　断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を　味わったぜ…


くしゃみは手で抑えろよ！ (ｶﾁｬｶﾁｬ)
常識だろ！ (ｶﾁｬｶﾁｬ)
あと普通は他人に向けるな！ (ｶﾁｬｶﾁｬ)
そもそも少しは抑えろ！ (ｶﾁｬｶﾁｬ)


何で食器がそんなに音を鳴らすんだよ！

おかしいだろ！
さっき運ばれてきたばかりなのにもう底に到達したのかよ！


ズルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル


な、何だよこの音……？
ここはコーヒーショップのはず！？
メニューでラーメンや蕎麦ってあったのか？

………

……


あ…ありのまま　今　起こった事を話すぜ！

ラーメンか蕎麦を食べてると思ったら
スパゲッティをすすって食べていたんだ（二人共）

な…　何を言っているのか　わからねーと思うが　
おれも　何をされたのか　わからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…　
“ウケ狙い”だとか“お茶目”だとか

そんなチャチなもんじゃあ　断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を　味わったぜ…


くっそー、突っ込みを入れずに居られない。
こいつら最初は『女を捨てた』のかと思ってたんですけど訂正します。

こいつら『人を捨ててた』ってことですね、分かります！
ああクソ！勉強がはかどらない！

こうなったら意識を別の言葉で埋めるんだ！

どすこい
どすこい
どすこい
どすこい
どすこい
どすこビビビー！！

「ごめんねー鼻の調子が悪くてぇ」

「ううん気にしないで。私の方が酷いのよ
　よくラッパって言われるの。やってみせるから聞いてww」

ブビビビビビビビー！！！！





父さん妖気を感じます

疲れた(汗)
いちいち心で突っ込んでたら、もうすぐレッスンの時間である。
気が付いたら席が随分と空いていた。、

席を立って食器を片づける。
鞄を持って去る間際、最後に彼女達を振り返って見てみた。

「スパゲッティにも特盛りがあればいいのに！」

「私1000円でも喰う！」

「そうそう特盛り！特盛り！特盛り！てね♪」

「ごっつあんです♪」



あ…ありのまま　今　起こ（略

----------------------------------------------------------------------

さよなら絶望先生（27） (少年マガジンコミックス)

posted with amazlet at 11.12.16

久米田 康治
講談社 (2011-10-17)

Amazon.co.jp で詳細を見る

 

 

 

（日記） 逃げるな！生きる方が戦いだ！

・　会社が繁忙期

・　仕事が追いつかない

・　残業をしまくる

・　それを見る上司

・　上司「惇兄君、残業し過ぎ。残業は1日2時間までね」

・　遅れが出始める

・　効率を徹底的に考える

・　何とかこなし始める

・　それを見る上司

・　新たな仕事を振られる ← 今ここ








・　死亡 ← 次ここ