（日記） 悪いがな、俺の戦争はとっくに終ってるんだ！

 

チャドの肛門が……消えた！？(挨拶)


私生活で色々あって前回の続きが書けませんでしたが何とかなりそうです。
疲れて死にそうな時に肛門の話しを書こうと思えなかったのです(正論)。

さて、肛門科に行ったのはいいけど正直ビビりました。

人が多いこと多いこと。

休日の受付開始前に行ったんですが、既に受付け待ちのイスは満席。
壁際に立っている人も居る。

あえて例えるなら「濃縮ギュッ♪」って感じだ。
うまいこと言っいやそれどころじゃない！どうする？どうする！？

言葉を発するのも引け目を感じるのに、
加えて受付の女性はかなり美人である。

朝一で笑顔を振りまいて皆を元気づける姿。それはまさに看護の入り口に相応しい御身といえた。
こんな綺麗な女性に「肛門が痒い」って言って「肛門が痒いんですか？」何て言わせてしまうのは一向に構わないのだが、周囲に聞こえてしまうのが許せない。


これは試練なのだよ。

たった一言だ。たった一言を言うだけだ。

だが言葉は選ばなければいけない。
普通に「お尻が痒いです」と言おうものなら本当にお尻を掻かれて終わってしまう。
あ、受付表が置いてあった。

なんだ、これに症状を書いて渡せばいいのか。

紙を手に取る。

直ぐに、何故か受付の人に取り上げられる。


「口頭で構いませんよ♪(ニコ)」




…畜生(震え声)

何だこいつ！可愛い顔してSか？俺をいじめてるのか？
俺みたいな食物連鎖の下の方の人間には不必要ってか？

「やめてよ！あなたみたいな短小早漏男に紙なんてもったいないわ」
こういうことか！(言いがかり)

ああ、言ってやるよ！
俺だって男だ。お前がドン引きする程の大声で言ってやるよ

「…あ、あのー…お尻が痒いんですけどぉ…」



「あ、肛門科ですね！」

「肛門科でーす！！(大声)」





……畜生(血涙)


この後、肛門を晒されて酷い目にあったのですが、
それまで書くと長くなってしまうか、さらに続いてしまうから省略。

簡単に言うと大切な所を看護婦に見られて
「もう、この人をお嫁さんにするしかない…」
って思ったり。

大切な部分に指を突っ込まれて
「もう、このおっさんをお婿さんにするしかない…」
って思ったり。

んで、結果としてはただの炎症でした。

医者いわく、

「最近、肛門の炎症が若者の間で増えてるんだよ。」

「ウォシュレットってのが近年で急激に増えたろ？
　あれで“お尻を綺麗にしないといけない”って概念が付いちゃったんだよ」

「お尻ってね。もともと強い粘膜で守られてるんだ。だから普通は水でゆすぐ程度で済むんだ。」

「なのに風呂場ではごしごし強く洗ったり、ウォシュレットでは最大の強さで使用したり！」

「だから粘膜が傷ついて炎症をおこすんだよ！！」


みんなの代表として怒られておきました…。
気を付けましょう(切実)

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評論（書籍） 我が神に弓ひけ背約者(上)―魔術士オーフェンはぐれ旅

我が神に弓ひけ背約者〈上〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)

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秋田 禎信
富士見書房
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著者:　秋田禎信、　イラスト： 草河遊也
初版:　1997年6月25日
種類:  ファンタジー
5段階評価:　4・・・設定厨には堪らない


ネイムとの戦いはオーフェンにトラウマを与えた。

そのトラウマはオーフェンに魔術の使用を不可能とさせ、
今後の決戦に大きな支障をもたらす。だけど時間も敵も待っていてくれる程に甘い物じゃない。

いったいここには何が隠されているのか。
アザリーは何を求めてここに向かっているのだろうか。

オーフェンは未だ自分の行動の真意を掴めないでいた。

「彼女に追いついたところで、どうしたいのか。なにか言いたいことでもあるのか。
  俺にはさっぱり分からない。彼女を助けたいのか。彼女の邪魔がしたいのか。それとも―」

「そんなの、決まってるじゃないですか」

朗らかに、マジクが言ってくる。

「姉弟なんでしょう？お師様、その人と仲良くしたいんですよ、要するに」

「仲良く、ねえ」

その単語は複雑だった。
そしてある意味、特別でもある。


第一部クライマックス前編です(分かりづらい；汗)
クリーオウが意識の無いまま歩き出したり、マジクは反抗期だったり、道には迷ったり、物語のネタは尽きません。ここにきて様々なトラブルが発生する辺りは、まさにクライマックス。

主人公達の視覚的心理描写が上手いんで、
まるで自分もその場所に居るような錯覚が起きる。
本当にそんんな気がするのだ。

登場人物の心理も着目すべき点だと思う。
主人公達には、それぞれの考えや主張がある。何をしたいかは決めていないが、ただ姉に会うため。よくは分からないけど師匠の様につよくなりたい。強い人の隣に立てる対等の人物になりたい。そのそれぞれは大したことはなかったりする。でもその想い自体はとても強かったりする。

だから、ふらふらと流れるまま来てしまった旅が気が付いたら芯の強い物語を作り出すのだ。

難点は設定の複雑さ。著者はファンの間でも中毒と言われる程の設定大好き人間。歴史までしっかり作り込み、それが今巻でもがっつり活用されてるんだけど、まあ分かりづらい(失笑)

重要単語を抜き出したとする。

・ ドラゴン種族

・ 人間種族

・ 人間種族の始祖魔術士ラモニロック

・ 天人種族

・ 天人種族の始祖魔術士オーリオウル

・ その使い魔イスターシバ

・ イスターシバの門弟XX


凄く大きくわけてもこれだけあって、
さらに後日談の新シリーズでは伏線からの風呂敷が大きく広がって何が何やら…(冷汗)

とりあえず今巻のラスボスっぽい人形・ラモニロックは魔術士を根絶やしにしようとしていた人間種族の始祖魔術士だけど、実はその意識を受け付けられていただけってことが新章で明らかになっている。凄いぞ！読者の大半がついていけないぞ！

さあ次巻は1部クライマックス！
頭フル回転で挑みましょう！

 

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評論（書籍） 狂乱―剣客商売八

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)

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池波 正太郎
新潮社
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著者:　池波正太郎
初版:　2002年12月15日　
種類:　群像時代劇
5段階評価:　4・・・深いなぁ


第8作品目です。
今巻は何だかファンタジー

人の心に潜む不確かな怖さをメインとした短編集です。
それは狂気だったり思いこみだったり、そしてそれによって様々な結末を生んでるのが興味深い。最近は惰性を感じてしまっていたけど、これは楽しく読めました。

『狂乱』
暴力によって名を馳せ始めた男、石山甚市。

秋山小兵衛が男と出会ったのは牛堀道場を見学しているときだった。
体格は尋常なほどよいが、この剣士の風貌はあまりにも見すぼらしい。

見るからに暴力を醸しだし、
異常な雰囲気を発している。

聞くと重い何かを背負って生きている様であるが…関わるか否か？
今回の判断は小兵衛にとって難しいものだった。

表題となっている物語。
深いと言えば深い。表題にしているくらいだから池波先生的にも一番思い入れがあるのかもしれません。

でも、私的には普通ですかね…。どうも他の作品のインパクトが強いでのある。
まあ、不幸な環境で運命の歯車が狂うって物語は今までもあったしね。

今までと異なるのは小兵衛が救えきれなかったこと。
石山は暴力的ながらも良心はあった。それはこれまでも出会ったタイプではあったけど、ここまでの野犬は見るのは始めてだったのだろうか？彼を救う行動の前に、彼を注意する働きを進めてしまった。悲劇と言えば悲劇だけど「別に小兵衛は悪くないね」って思ったら負けです。


『仁三郎の顔』
熱を出し寝込んでいた傘屋の徳次郎。
そんな彼の元に悪い知らせが飛び込んできた。

悪名高い殺人男である仁三郎が町に戻ってきたと言うのだ。
殺人鬼の再来に加え、仁三郎は徳次郎と元子分に恨みがある。

徳次郎は隠居している子分・佐平の危険を察知し雨の中を駆け出す。
一方、当の仁三郎は大治郎との出会いに歓喜し談話している最中であった。

過去に大治朗に命を助けられた仁三郎は、彼に非常に好意的で人懐こい。その雰囲気は決して人殺しなどはしない優しい好青年なのだ。だが実は、それが仁三郎の恐ろしい一面なのだ。

何故か感想ブログで感想が書かれない不思議な物語。
本当、何でだ？検索しても全く書かれてないでやんの。
他のは書かれてるのに…。

でも何か分かる。
仁三郎を極悪党だと何度も書かれるが、根拠となる描写が少ない。
物語中に書かれた程度の悪事なら、過去の作品でもあったしね。

だから特記すべきことは実は無かったりする(汗)しかし、ここまでの2面を持つ人間は確かに怖い。ここまでじゃないにせよ、現代にも居ますよね。仕事とプライベートの顔が全然違う人。あれの上級レベルかねー。ああ怖い…(トラウマ)


他にも“狐雨”なども興味深い。
まさかファンタジーを持ち込むとは思わなかった。でも良い話しですよね。結局は自分で何とかするしかなく、結局は自分の気持ち次第。そのきっかけがあっただけでも幸せですが、そんな機会に出会える人が何人居るか…。


ともかく今巻は満足しました。
ただやっぱり三冬が主役から離れてしまったのが本当に残念だ

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評論（漫画） 進撃の巨人 7巻

進撃の巨人（7） (講談社コミックス)

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私はコミック派なので今巻は驚きの喜びの連続でした！
何せサシャ・ブラウスが喋ったんです！

-今巻一番の見せ所-
 

主人公3人以外だと相変わらずジャンが一番喋ってるのが憎らしいですが、
それでも前巻はよりはマシです。前巻のあれは駄目です。サシャが全く活かされていない。

とりあえず口をひらかせておけば良いって魂胆が見えてしまいます。


サシャを登場させる時はね、誰にも邪魔されず
自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ　
独りで静かで豊かで……(名言)


本物のサシャ好きなサシャリストだったら、
立体機動の時に出てるガスがサシャだけ屁に見えてからが勝負です！(何の？)

しかし残念ながらサシャのことばかり語っても話が進まないので、
おまけの本編も取り上げたいと思う。

前巻では、女型の巨人の登場で巨人には意志を持つのも存在することがあることが分かりました。そして今巻では女型巨人を含め、大型巨人や鎧型巨人がエレンの様に人間が変身した姿であることが示唆される。

展開は何となく分かっていたものの、実際に物語が進むと胸が熱くなるってものですよ！
巨人に立ち向かう覚悟がある人は、全てを捨てることの出来る人。


-名言-
“おまけ”なんかじゃない！
これは本編だ！(当たり前)

正直、巨人とエレンの父親が関与してるのは確かで、超大型巨人はエレンの父親だと思ってました。しかし、他の巨人もとなると話は別です。女型の巨人ですが、立体軌道に長けてて体術も得意で内部に入り込んでいる人物。

やっぱりアニなのかなぁっと……何かしっかりとした目的があるような雰囲気でしたし、今後別の形で再登場するのは確かなんでしょうけどね。これで正体が今まで登場しなかった人物だと拍子抜けである

何だかんだ言われてる作品ですけど、私はやっぱり好きですね！


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○Web拍手メッセージへの返信
 

>走らんかい！

　サシャが走れと言うのなら、
　地球の裏側だろうと海底だろうと宇宙だろうと走りますとも！

　メロスとは良い友達になれそうだ。
　

評論（書籍） とある飛空士への恋歌<2>

とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)

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犬村 小六
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著者:　犬村小六、　イラスト： 森沢晴行
初版:　2009年7月22日
種類:  恋愛ファンタジー
5段階評価:　1・・・一気にチープになってしまった(涙)


空飛ぶ島“イスラ”で新生活を始めたカルエルとアリエル。
最初こそ不安を抱いていたが次第に希望を見いだしてきていた。

特にカルエルはクレアとの出会いによって、
まさに天にも昇る思いだった。

他にも多くの個性が豊かな仲間達が二人を迎え入れる。
学園生活は良くも悪くも賑やかになりそうである。


物語の展開としては、ほとんど進むことはありません。
新登場のキャラクターが次々と登場して何か賑やかな「日常」を送り届けてくれます。

私的にはこの脇を固めるキャラクター達が好きではない！狙いすぎ！


・幼女の様な容姿を持った寮長。大食い。丁寧口調。

・自称グルメの大食い男子

・「～～っす」と喋るヤンキーっぽい少女

・「～～ゴワス」って喋るごつい男子

などなど無理矢理に個性を付けてるとしか思えない。

そもそも、このキャラクター達は皆どこかで見たことのあるような既視感を覚えてしまう。
全員といかないまでも誰かしらに感じることは必須です。

それにヒロイン二人に対してバンザイバンザイが酷過ぎる。
ペアを組む場面では

「僕と組んでくれ」
「ぜひ僕と」
「いや俺と」
「みそ汁作ってくれ」
「タナカにならないか」
「ヤマダにならないか」
「一緒の墓に入ろう」

こんな感じ。
これでも省略しています。

料理も含め、とにかく褒め称えられるヒロイン達。
何か展開が寒い。狙いすぎ。

正直、笑う事なんて出来ませんでした。
んで、その割にモテるって言われてる主人公がそうでもないのが違和感だよなぁ。
いやヒロイン二人には気に入られてるみたいだけどね。

とにかく気になるのは無理矢理付けたような登場人物達の「キャラ付け」です。
どっかのギャルゲーか、女がいっぱい登場する主人公もてもてアニメを見てる感覚になります。

おかしいな…こんな作品だったけかなぁ……。
泣けるシーンは確かにあるし、アルやエルにニヤニヤも出来るけど………。

この巻はファンにとっては賛否がかなり別れますね（汗）




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評論（書籍） 顔を洗って出直しな！―魔術士オーフェン無謀編 4

顔を洗って出直しな!―魔術士オーフェン・無謀編〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)

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秋田 禎信
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著者:　秋田禎信、　イラスト： 草河遊也
初版:　1997年4月25日
種類:  ファンタジー
5段階評価:　5・・・プレ編はシリーズ最高峰(笑)


短編集第4作品目です。
秋田先生も大分に短編に慣れた様で破天荒に磨きがかかってきましたね(笑)

キースを始め、人物の立ち位置が定まってきたと感じたのも今巻です。
そして過去編もシリーズ中随一であり、ファンからの評判も高い巻でもあったりする。

『そんなに地獄を見てえのか？』
突如、故郷への帰省を願い出たキースに対し、
好奇心から後を追うことにしたオーフェン達が見たものは！？

なんかもうキースは何でもありと納得させられるのが凄い。
結局は本当に故郷だったのかも分からない。でも何故か納得させられる。本当に美味しい人物である。作者としては、こんなキャラクターは書いてて楽だし楽しいんだろうね。

村のしきたりとか道中での描写とか、
読んでて不思議とワクワクするのは文章の書き方が上手いんだろうね。
遠くから太鼓の音って(笑)本当、一字一句に笑いが込み上げる。

あと何だかんだで4人って仲が良いんだなーって感じる物語で、私は好きです。


『顔を洗って出直しな！』
マジクに大陸の歴史を教えるオーフェンと、それを眺めるコギー。
そこに一人の男が登場する。男は魔術には遺伝は関係なく、遺伝を持ち合わせていない自分が魔術を使うと宣言してき。果たして、その真意は？

ウンチクがやたら多いけど、
そこらの小説と違って全く苦にならないのが秋田作品の特徴ですよね。

さて物語ですが何気に興味深いテーマだったりする。本編でも垣間見えますが魔術ってのは、この世界では閉鎖的なものなんですよね。知らない人は魔術の知識については何も知らない。

だからクリーオウの様に「何でも出来るんでしょ？」と考える人もいれば、このサモアペットの様に「何も出来ないんだろ？」と考える人も存在するわけだ。


『明日があると思うなよ！』
市街警察

春の運動会

「……俺…なにやってんだ？」

コギーの懇願により参加した運動会。
幾度となく繰り返す自問自答は、ため息しか出てこないのだった。

あとがきを読むに、世界設定を無視して、そのまま運動会ってのは初めてらしい。
まあ実際のところ運動会そのままをテーマにするファンタジー物自体が普通は無いよね。

今回は派遣警察の存在自体がいかがわしい物としか思えない物語ですが、正直笑いが止まらなかった回でもある。んでキースで閉めるってのがずるい。結局キース持ってくれば面白いし、どんな無茶展開でも納得いくんだもんな(笑)


『さよならなんて言わねえぜ！』
コギーは何時ものように仕事の手伝いをオーフェンに頼み込んでいた。
そして何時もようにオーフェンに頼み渋られる。

だけど何時もと事情が異なる様だ…。
どうやら今回の事件解決には何かあると言うのだ。

最終回っぽい話の第一話(笑)
これから先、何回かある最終回っぽい話です。まあ今回は最終回とは感じなかったかな。それにしても意外に感じたのは本当にコギーを疎ましく思っていること。最終的には思うところのある存在に昇格してると思ったんだけどね。コギーはその程度の存在なのだろうか？

そういえば、そもそもコギーとは互いに気になってる描写って一度も無かった気がします。
でも結局は同じようなクリーオウとは結婚してるし、そもそも秋田先生は恋愛描写が疎いからコギーとの未来も期待していたことは否めない。

最後のオチも含めて実に仲の良いパートナーとは思うんだけど…。
続編ではクリーオウと結婚してるオーフェンですけど、その過程は是非読みたいものです。


『そーいやなにかを忘れてる？』
キースが見つけた未知の生物。
身長が低く言葉が悪いそれは、水道に住み確かに見覚えが無い物だった。

サーカスにでも売れば確かに儲けになるだろう。だが、その存在にオーフェンは確かに見覚えがあったのだ。それがどうしても思い出せないため、オーフェンは目先の金儲けにも着目を置くことにするのだった…。

私は「地人って出てなかったっけ？」って位にどうでもよいです。
っと言うか、むしろ嫌いなキャラクターに分類されるので、登場しなかったらしないで安心して読めるのですよ。キースの様に論理が通じないけど納得がいかないキャラクターなんですよね～。まあ作者は扱いやすいかもしれませんがね。

んで、物語としてはネーミングセンスが凄いなぁと感心してしまいます。
「赤紫斜め接続式ゾウガメ」に大爆笑したのは私だけではないはず！


『清く正しく美しく－暗黒編』

それは週一回の定例となっていた。

「まったく……なにかが狂ってるぞ」
キリランシェロは後ろ手に包帯まみれの男を引きずり歩いていた。

引きずられている男の名をコミクロンと言う。
歳はキリランシェロより2歳年上で、17歳のはずである。

黒のローブの上に白衣を着込み、
三つ編みを2本お下げにしている。

「誰がなにをしようと自由。なにを研究しようと、どういう方法で研究しようと自由。
　まあ、そいつが悪いとは言わないけどさ。そうなれば、もちろん暴走する輩も出現するじゃないか。」

それはいつもの光景ではあった。

「確かに俺も、そういう輩には辟易さ。だって暴走してるもんな」

「あんたのことだ！あんたのっ！」

「なにっ！？しかしそれにしては、褒めてなかったように聞こえたんだが…」

と、ここまでは日常に過ぎなかったわけだが。
彼らの知らない場所で、別の事態が動き出しているのだった。


過去編最高傑作と言われる暗黒編です。
まあ、コミクロンの人気が異常なのも要因のひとつである。

作中、最も不遇とされた彼ですが、本編であんなだからこその人気なんじゃないのかな。彼の細かい設定はファンの間でも広く愛用され、2次小説ではよく「はっはっ」と笑う彼を見たものである。

新章がスタートした今となると、もし彼が存命で物語に関わってたらと心底思います。
きっと楽しい物語になったのかねぇ。それともハーティアの様になってしまうのか…。

コミクロンの親友はコルゴンってことになってるけど、この3人組はかなり息が合ってると思う。
結果としてコミクロンが生きてたら読者が想像も付かないような展開になったはず。

そんなパラレルを是非読んでみたいものである。

さて、本編はいよいよ第1部クライマックス。
一気に読んでしまいましょう！



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